ドラッカーに訊け!
かつて経営学者,ピーター・ドラッカーは,こう言いました。
「何事を成し遂げられるのは強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。」
ポジティブ心理学においても,強みを理解し,活用した方が,弱みをなくすことよりも,よりポジティブな結果や人生での成功に貢献できることがわかっています。
「強みって,私には,特段強みってないよ。」と消極的なことを思う人もいるかもしれませんが,どんな人でも強みはあります。
人格としての強み(キャラクターストレングス)
ポジティブ心理学においての強みとは,キャラクターストレングスといって,人格としての強み,強みとしての徳性・美徳といわれています。
強みの診断には,いろいろなものがありますが,無料でできる診断にVIA-ISというものがあります。これはネットで無料で行えます。VIA-ISの強みの中には,「創造性」,「リーダーシップ」,「忍耐力」,「社会的知能」など,強みやいわゆる長所として納得できるものもありますが,「感謝」,「愛情」,「希望」など,強みを長所ととらえているとおやっと思えるものもあります。ですが,「感謝」,「愛情」,「希望」というポジティブ感情が多いことも強み(人格としての強み)になるのです。
このような強みでしたら,入社まもない新入社員も診断できます。入社前に診断して仕事の配属に生かすこともできますよね。
真の強みとは,ポジティブな性格の特徴で,真正さとエネルギーを感じさせると言われています。自分の強み(人格としての強み)を理解し,それを活用することは,レジリエンスを強化することにもつながります。それだけでなく,幸福度を高めることにもなります。
したがって,新入社員の強み(キャラクターストレングス)を新入社員自身も会社組織も把握し,それを職場で有効に活用できるようなしくみづくりなり配慮をすれば,新入社員は生き生きと仕事にチャレンジすることになり,離職にはつながらないと思います。