子どものころから,頼まれたら断れず,安請け合いして失敗したことがよくあります。社会人になっても困った人から助けを求められると,つい無理して何とかしようと援助してしまう。損なのか得なのか…?
そういった性格は,自分のキャラクターストレングス(人格の強み)の一つで,けっこう誇らしく思っていたのですが,逆の立場になると,人に援助を求めるのは非常に苦手で,軽々に人に助けを求めない損な性格なんですね。親(特に父親)の影響なのか,学生時代に培った癖なのか,潔く他人に助けを求めない。私は,極めて援助希求性の低い性格なのです。
レジリエンス資源の1つに社会的支援があります。何かしら困難な局面や逆境・試練にさらされたとき,社会的支援(サポーター)が身近にいてサポートしてくれると,レジリエンスは強化され,逆境も乗り越えられます。援助希求力の弱い人は,せっかく社会的支援を得ていてもサポートを求めることが難しく,結果,レジリエンスが弱まり,逆境を乗り越えられなくなります。
援助希求性が弱いという性格は,レジリエンスを強化する上で修正すべき性格ですね。特に子供のころ,援助希求性が弱いと,困ったときに周囲に助けを求められず,援助を求めることに適応できない状況を招きます。
皆様も,困った局面に達すると,皆様をサポートする周囲の社会的サポーター,メンターにサポートをお願いし,甘受しましょう。皆様のサポーターは皆様から援助を求められるのを実は待っていらっしゃるのです。助けを求めないと,皆様のレジリエンスも弱まってきます。
以上,素直にメンターに助けを求められないレジリエンス講師からの,やや説得力に欠けるアドバイスでした。