皆様,こんにちは。
レジリエンス研修講師,ポジティブ心理学コーチの松岡孝敬です。
今回のブログは,「スターウォーズ エピソード4 新たなる希望」を題材に,スターウォーズとレジリエンス・トレーニング第4弾をお送りします。
エピソード4からは,アナキンの息子,ルーク・スカイウォーカーと,娘,レーア・オーガナ姫が登場し,反乱同盟軍としてシスの暗黒皇帝率いる銀河帝国軍と戦い始めるストーリーに入っていきます。
改めてエピソード4を観ると,ある疑問が浮かびます。
砂漠の惑星タトゥイーンに隠れていて,ルークの成長を見守っていたベン・ケノービ(オビ=ワン・ケノービ)は,なぜあんなに成長するまでフォースといったパワーの存在をルークに教えなかったのでしょうか?
アナキンの変わり果てようを見て,叔父のラーズがルークにフォースやジェダイといったことを悟られることを嫌っていたという理由もありますが,私は,別の理由があるように思います。
アナキンをダークサイドに陥らせたのは,アナキン自身のネガティブ感情をため込み,思い込みを解消できない習性があったものの,やはり自分の指導にも原因があったとオビ=ワンは思ったいたのでしょうね。自責の念を持っていたのではないかと思います。
そのため,アナキンの指導の過ちを繰り返さないように,銀河帝国軍やダースベイダーにルークの存在を隠すとともに,ルークの性質が,父アナキンのようにダークサイドに陥りやすい性質なのかどうかを慎重に見極めていたように思います。
ラーズ夫妻の温かい愛情に包まれて育ったルークは,レジリエンスが強く育てられ,ネガティブ感情をため込まない,ダークサイドに陥りにくい性質をもったのではないかと思います。それが確認でき,レーアからの助けを求めるメッセージをもらった今が良い機会ととらえ,オビ=ワンは,ルークに彼の父がかつて有能なジェダイの騎士で自分の弟子であることを伝えます。
さらに,ルークに,父アナキンが使っていたライトセーバーを渡します。まるで,父アナキンが達成できなかった「フォースにバランスをもたらす」というミッションの継承を促すように。
ルークは,オビ=ワンから強みスポッティングを受けるかのようにして,自分の人格としての強み(キャラクターストレングス)を発見することになります。フォースという強みはもちろんですが,「純真さ」,「勇気」,「誠実」といった強みです。そして,そのような強みを活用してレーア姫を救出する行動に誘います。
社会的支援というレジリエンス資源に恵まれたルークは,さらに自分のキャラクターストレングスを認識し,活用することで,さらにレジリエンスが高まっていきます。その良い流れはエピソード5,6でも続きますね。
ところで,エピソード4のダースベイダー(アナキン・スカイウォーカー)は,すっかりダークサイドに堕ち,ブライトサイドは全然見られないようですが,ターキン総督がしきりに処刑を命じているにもかかわらず,囚われの身になったレーアを理由はともあれ,すぐに処刑せずに生かしているのは,善人の一面の成せることではないかなと勝手に思っています。