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2016.3.10

なでしこ敗戦の本質‐組織レジリエンスの維持は難しい

皆様,こんにちは。

レジリエンス研修講師,ポジティブ心理学コーチの松岡孝敬です。

なでしこJAPAN,残念ながらリオ五輪出場逃してしまいましたね。本当に残念です。

宮間ファンの私は,JAPANでの彼女のプレーが見れなくなると思うと寂しさを覚えますね。

なでしこリオ五輪

 

オーストラリア戦や中国戦,韓国戦は,悲壮感が漂って昨年W杯で準優勝したチームと

同じチームかと疑うくらい,ポジティビティが感じられなかった。

幸運を引き寄せる力‐楽観性がもたらす組織レジリエンス

昨夜の北朝鮮戦をテレビで観戦していましたが,五輪を逃したチームとは

思えなかったですね。ハツラツとプレーしてた印象を受けました。

そんなに調子は悪くないと見えたのですが,ディフェンスのサイドから

中盤への横パスを狙ってインターセプトされてカウンターを狙われている当たり,

相手も相当研究していて,それへの対応が今一つ工夫が足りなかったですね。

敗因は色々メディアに書かれています。世代交代が遅かったとか,

研究しつくされていたとか,ホームで油断があったとか…。

私は,佐々木則夫監督のヒューリスティック(経験則)によって生じた

認知バイアスに基づく意思決定と、

(旧来のメンバー中心で五輪予選は行けるだろうという成功体験バイアス?)

佐々木監督にヒューリスティックを生じさせるような,若手選手のデータを

与えなかったサッカー協会のマネジメントのミス,戦略のミスと思います。

名将,佐々木則夫監督でさえも,若手選手をテストする機会が少なすぎたために

データが不足し,五輪予選を戦いきるチーム作りの意思決定を経験則に頼らざるを

得なかったのでしょう。

あるいは,本人は意識しないまでも,どうしても2011年W杯優勝や

2012年ロンドン五輪準優勝の成功体験からくるバイアスがかかり,

判断に少しエラーが生じたか,スポンサーなどの見えない重圧,

外圧(あの選手を使えば視聴率が上がるなどの)も

少なからず影響していたのかもしれません。

頂点を極めたチームだし,FIFAランキング4位なのでアジアで負けるはずがない

という周囲の期待バイアスに負けたのかもしれません。

しかし,かくも常に勝ち続けるチーム・組織を創ることが難しいことか…。

組織レジリエンスの維持の難しさ,リーダーシップの重要性,

周囲の戦略的サポートの重要性を痛感させられる出来事でした。

でも,このような事態も悲観的に捉えず,東京オリンピックで金メダルを

取る布石ができたと肯定的に受け止めたいですね。

幸い有望な若手は育ってきてますし,2014年のU-17コスタリカ大会は,

圧倒的な強さで優勝しましたからね。まるでバルサのサッカーを彷彿させるような。

さらに我々を勇気づける次のような面白いデータ・エピソードも。

ジダン率いるフランスサッカー代表は1998年の自国開催のW杯で優勝しましたが,

その4年前のアメリカW杯は,予選突破を確実視され,タレントがそろっていたにも

かかわらず,予選突破かなわず本選出場できなかったのです。

俗に言う“パリの悲劇”というやつですね。

フランス代表でさえ,W杯で初優勝する4年前は予選落ちしているのですから,

なでしこJAPANも4年後金メダルを獲れるでしょう(バイアスかかってるなあ~)。

常に勝ち続ける組織づくりは難しいですが,逆境にあっても早期に回復して

成長し続ける組織,逆境にあっても認知バイアスにかからず意思決定できる

リーダーシップを育成することは可能です。

そんな人と組織のレジリエンスの構築を支援し続けたいと思います。

社員の心を鍛える技術!レジ離縁巣を教えます

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