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2016.4.21

フロー体験の功罪②-チャレンジし続けることで自己成長・自己実現を達成できる

皆様,こんにちは。

レジリエンス研修講師ポジティブ心理学コーチの松岡孝敬です。

今回のブログは,前回の続き,「フロー体験の功罪②」です。

フローの説明は前回のブログの通りですが,体験がフローになりうる条件としては、

1.明確な目標

2.チャレンジとスキルの適切なバランス

3.具体的なフィードバック

の3つが必要と書きました。

そして、フロー体験の効果としては,自己成長,モチベーションの増加,

心的エネルギーの高まり,充実度の高まりが挙げられています。

とりわけ,チャレンジすることでスキルを磨き,

スキルが向上すればさらに高いチャレンジをすることで,

自己成長自己実現する効果は高いでしょうね。

なので,フローをもたらす活動に,スポーツや芸術活動,囲碁・将棋などの思考系ゲームが

入っているのも頷けます。

プロスポーツ選手やプロのアーティスト,プロ棋士は,

チャレンジと技術向上を繰り返し続けながら,常に成長し続けなければ、

生き残れない世界に生きている人たちですから、

フロー体験を常に求めて自己成長を続けているような、そんな感じがします。

ミハイ・チクセントミハイは,下のような図を用いて,

フローを通しての成長を説明しています。

フロー理論の図1

Aは,初心者の状態。サッカーで言えば,リフティングはおろか,

ボールを蹴ったことさえもないような人。それがAの段階です。

やがてボールの蹴り方,扱い方も慣れて,それなりにリフティングが

できるようになり,パスもできるようになるとBの段階に至り,

退屈感を覚えます。なので,さらにサッカーが上手くなりたい,

もっと高い技術を習いたいと意欲のある人は,

様々なタイプのキックや,ドリブルの仕方などを習い始める。

それがCの段階ですね。Cに達すると,やがて技術も習熟し,

退屈感が生まれ,Dの段階に至ります。

さらにサッカーを楽しむには(フロー)に入るには,

よりチャレンジしなければならなくなる。

Bの段階やDの段階で良いやと諦めちゃう人は,自己満足しきって,

プロにはなかなか慣れないでしょう。

プロアスリート,プロアーティスト,プロ棋士は,

必然的にフローを追い求める職業ということになりますね。

 

では,普通のビジネス,仕事はフローにならないのでしょうか?

仕事もフローをもたらす活動ではありますが,

多くの日本人は,「仕事がフロー?」と首をかしげると思います。

その理由は,

そもそも仕事が大嫌い

っと言ってしまえば身もふたもないですが,

おそらく,私が考えるに…、

1.明確な目標が持てない。

2.スキルが向上したのにチャレンジできる環境が整っていない。

3.具体的なフィードバックがない(おざなりな一直線の評価制度)。

が理由だと思います。

日本の経営者も,従業員が自分の会社の仕事をフロー体験とするような

マネジメントすれば良いのに。

時間も我も忘れて仕事に従事してくれるはずなのですが(⇐悪魔のささやき)

挑戦し続けることで自己成長・自己実現,ひいては幸福度を高め,

レジリエンスも高めるフローですが,

実は危険な側面もあります。最近もフローがもたらす残念な事件がありました。

次回のブログでは,その辺のことを書こうと思います。

 

さて,前回のブログでワインティスティングが私のフロー体験と書きました。

最近では料理が加わりましたね。

私が料理をするときの明確な目標は,

その日に飲むワインとの相性を合わせること。マリアージュを完璧にすること。

挑戦と技術のバランスは,料理が不得手で低スキルなのに大それた挑戦をして

フローにはまろうとしているます。この条件はクリアですね。

具体的なフィードバックは,カミサンからの食後のコメントです。

IMG_1247

一生懸命チャレンジしていますが,フィードバックが厳しすぎて…( ノД`)シクシク…

未だフローには実は達していない。チャレンジは続くよどこまでも(;’∀’)

 

 

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