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2020.10.5

幻の光よりも本物の光に目を!

皆様、こんにちは。

レジリエンストレーナー、
ポジティブ心理学コーチ
iEP認定シニアMBAエグゼクティブコーチ®の
松岡孝敬です。

いつもブログをご愛読いただき、
誠にありがとうございます。

半沢直樹」最終話、ご覧になりましたでしょうか?
すごい視聴率ですね。32.7%ですよ!
3人に1人の日本人が見たことになり、
半分以上のサラリーマンが見たのではないでしょうか?

というわけで少し半沢ロスの私でした。

いろんな名シーン、名セリフが生まれる、
令和の水戸黄門みたいなドラマですが、
最終話の半沢直樹の奥さん、
上戸彩さん演じる半沢花さんの
セリフは印象に残りましたね。
仕事なんかなくなったって
生きていればなんとかなる。生きていればね

放映前日に、有名女優の自殺という
ショッキングな出来事があったので、
余計、胸に刺さったのかもしれません。

くだんの女優さん、
再婚した若いご主人とまだ幼い子を
残しての自殺で、
直前まで、周囲にはまったくそぶりを
見せなかったようですね。

原因不明の自殺に対して、
産後うつだとか、
知られざる、人知れぬ深い悩みが
あったとかの風聞が流れていますが、
明らかになっていません。
おそらく亡くなられた本人しか知らないでしょう。

つい、宮本輝の小説、
幻の光」を想起しました。

「万引き家族」でカンヌのグランプリに輝いた
是枝裕和監督と江角マキコさんのデビュー作で、
映画化されましたので、
ご存知の方も多いかと思います。

物語の主人公、32歳の女性は、
幼なじみと結婚しましたが、
その夫は、遺書もなく、
突然、線路を歩み、鉄道自殺します。

その後、再婚し、能登へ移り住む女性は、
前夫の自殺の動機が理解できず、
現夫にその疑問を訪ねます。現夫は、
「人間は、精が抜けると、死にとうなるんじゃけ」
と答えます。

現夫の答えを聞いた女性は、
人は皆精が抜ける病を抱え、
それが発病すると、眼前に美しい光、
幻の光が現れるのではないかと
思うようになります。
前夫は、その幻の光に魅入り、
吸い込まれていったのだと。

哲学者、キルケゴールが説く、
死に至る病」とは、
まさに精が抜け、幻の光に魅入る病
ではないかと思います。

キルケゴールの「死に至る病」とは、
絶望です。
一方、「死に至らない病」は、
希望につながると説いています。

動機がわからないまま、
最愛の夫と子供を残し、
突然自殺した女優さんは、
精が抜け、幻の光に魅入り、
「死に至る病」に侵されたのかもしれません。

幻の光は、一見、「死に至る病」を
癒やす輝きを放つようですが、
しょせん、マボロシです。

心に灯った幻の光を本物の光に変え、
「死に至る病」(=絶望)を
希望につながる「死に至らない病」に
転換する力とは、
レジリエンスだと、
私は強く思っています。

レジリエンスを強化し、維持する活動は、
広く普及しなければならないと、
いたたまれないニュースを目にするたびに
思います。

社員の心を鍛える技術!レジ離縁巣を教えます

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