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2015.3.31

花見ジョギング‐心地よい時間のなかにも批判犬が吠えるとき

運動不足解消とストレス解消(それにネガティブ感情の悪循環解消)のため,時間があれば夕方から近所の川べりをジョギングすることにしています。ちょうど今の時期は桜がほぼ満開で,ジョギングしながら花見もできて心地よいですね。
適度な運動は,健康維持やストレス減少だけでなく,心理学の研究では,幸福度を高める最も有力な要因と言われています。ハーバード大学の著名なポジティブ心理学者,タル・ベン・シャハーは,「運動しないことはうつになる薬を飲んでいるようなものだ。」と述べています。
実際に,有名な研究で運動の効果を示す科学的証拠が挙げられています。うつ病患者を3つのグループに分け,1つ目のグループには抗うつ剤を処方し,2つ目のグループにはエアロビクスのみを行わせ,3つ目のグループはその両方を組み合わせて治療し,経過を比較する研究が行われました。6ヶ月後,1つ目のグループ(抗うつ剤のみ)の被験者のうち38%,3つ目のグループ(混合治療)の被験者のうち31%がうつの再発がみられましたが,エアロビクスのみのグループでは,9%しかうつの再発は見られなかったようです。抗うつ剤の効果って何なんだ?ってなエビデンスですよね。
そんな良いことずくめのジョギングに加え,ポジティブな感情を高める桜を観賞していても,花見をしていたとあるグループが美味しいワインを飲んでいるのを見てしまうと,不思議と心ざわめき,少しイライラとネガティブな感情が湧き起こった気分になりました。ほんの一瞬ですが…。いかんいかん,脳の中で“批判犬”が吠えている。手なづけねば。レジリエンスが試される…。

2015.3.30

弁護士1000人を海に沈めたらどうなると思う?

物騒なタイトルで驚かれたかと思いますが,これは映画の一セリフです。別に弁護士に恨みがあって書いたのではありません。
3月28日のニュースで,最高裁と法務省が司法試験の合格率が低いことなどを理由に,2015年度から教員として裁判官や検察官を派遣しない法科大学院が24校に上ると報じられました。その中には,既に募集を停止している地元の私立大学もあり,そこに通って弁護士を目指していた飲み友達を知っているので,つい気になって記事を読んでみました。
日本の法科大学院(ロースクール)制度は,2004年にスタートしました。目的は色々あると思いますが,法曹人口拡大の要望に応えようとしたことが制度開始の最大の要因と思われます。2005年時の日本の法曹人口は,25000人で,人口10万人に対して19.75人。先進国で最も多いアメリカの法曹人口は107万人で,人口10万人に対して365人も弁護士が存在します。アメリカ並みに法曹人口を増やすとまではいかないまでも,弁護士過疎地をなくしたり,法曹サービスを拡大するためには,平均的な先進国並みの法曹人口が必要と考えて,法科大学院制度を導入したのでしょうね。ただ制度が開始されて,さほど司法試験合格実績もない大学までも法科大学院を設置する,“ロースクールバブル”が発生するとは考えなかったのですかね?制度が導入されて10年ほどしか経っていないのに,既に3割の大学院が淘汰されて消滅し,今でも淘汰は加速されているのですから,法科大学院制度は完全に崩壊しているように思えます。なんとレジリエンスの弱いシステム,脆弱な制度なのでしょう。こうなったら,いくとこまで淘汰を見届けたのち,生き残った法科大学院と,法曹人口を受け入れる社会を含めて制度を立て直す必要があるでしょうね。
2014年の日本の弁護士人口は,法科大学院制度導入時に比べ,2倍の3万5千人になっているようですが,数は増えたものの,経済状況は以前と比べて困窮化しており,弁護士は,高給な職業の代表とはいえないようです。そりゃそうですよね。アメリカのように何かトラブルがあったら訴訟するような,訴訟がビジネス化していないですから,日本は。アメリカの弁護士は,病院に入院している患者に営業活動しているほどですからね。日本は,アメリカ社会のように,濫訴が当たり前の様な社会になってほしくないですね。ポジティビティ溢れる社会であってほしいと思います。
冒頭のセリフは,映画「フィラデルフィア」で,エイズ発病を理由に不当に解雇された敏腕弁護士であるトムハンクス演じるアンディが,死の間際に,彼の弁護を引き受けたデンゼル・ワシントン演じるミラーに言った言葉です。トムハンクスはこの演技でアカデミー主演男優賞を受賞しました。

アンディ:「弁護士1000人を海に沈めたらどうなると思う?」
ミラー:「さあ?」
アンディ:「世の中良くなる。」

こんな弁護士は乱造してほしくないですね。

2015.3.29

精神の美,優美な女性,優れた教育

冒頭のタイトルは,一見脈絡もなく,互いに関係のないように思われますが,共通点があります。
この3つの言葉は,桜の花言葉です。桜は,日本人の心を象徴する花ですが,外国でも愛されていますよね。
ただ,9月に新学期が始まる欧米の学校に比べ,桜咲く季節に新学期が始まる日本は,「優れた教育」という花言葉にふさわしい国かもしれません。無論,「優美な女性」や「精神の美」にふさわしいことは言うまでもありません。
今日は,大阪梅田のホテルで二日酔いの偏頭痛を抱えながら目覚め,小雨のぱらつく梅田阪急東通りを歩き,新大阪駅でたこ焼きを食し,新幹線で14時過ぎに晴れ間の広がる広島に帰ってきました。時間を贅沢に使うことは幸福度もポジティビティもレジリエンスも高めますね。
そして,広島に帰ってからは,家内とコストコに買い物に行き,黒田の好投とカープの勝利に酔いしれるカープファンをかきわけて帰宅し,近くの桜を愛でながら,コストコで買ったリーズナブルなシャルドネを飲みました。
色々な方が私のこのブログを読んでいただいているようなので,拙いブログを読む読者全ての「精神の美」に感謝しつつ,明日も頑張ろうと思う私でした。シャルドネマジで美味しいわ。
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2015.3.27

レジリエンス基礎セミナー,大阪2回目終了しました。

3月26日,大阪での2回目のレジリエンス基礎セミナー,無事終了しました。東京からの移動後のセミナーで,心地よい疲労感を得ながらの講演でした。直前キャンセルが4名入り,レジリエンスの試される状況に陥りそうになりましたが,大阪の友人2名が直前エントリーされ,グループワークを行える人数が確保できました。お忙しい中,御来場いただいた方々,直前に参加を決めていただいた友人にただただ感謝感謝です。自分はレジリエンス資源に恵まれているなあと改めて感じます。
肝心のセミナーの中身は,回を追うごとにレジリエンス・トレーニング講師,セミナー講師としての自己効力感が高まりつつあります。本格的なレジリエンス・トレーニングは実施していないのですが,その前段階のプレ・トレーニングがこなせてそれなりの自信がついてきました。と同時に,セミナー運営についての課題も浮き彫りになってきました。色々な意味で収穫の多い2日連続の基礎セミナーでした。
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来週は,セミナーをお休みして,次回は,4月7日(火)に東京で,4月8日(水)に大阪で開催します。皆様,ふるってご参加くださいませ。

2015.3.26

レジリエンス基礎セミナー,東京2回目終了しました。

3月25日(水),エッサム神田ホールでレジリエンス基礎セミナーを開催しました。東京で2回目です。今回は,IT関連の人材派遣会社の社長様と,大阪の人材育成関連会社(同業者ですね)の社長様に出席いただきました。じっくり時間をかけてワークというよりはフリーディスカッションを入れて充実したセミナーができました。ご来場いただきました受講者の皆様には感謝感謝です。
社員の人材育成と社員教育は,会社経営者の永続的な悩みだなあと思いました。今回のセミナーでは,レジリエンス・トレーニングの一部「思い込みの対処法」について,本来,ペアワークで行っていただくところ,私が,2人の社長様の“思い込み”を手なづけるコーチングをしました。存外,それが大好評で,一人の社長様の社員に対して抱いていたネガティブな感情がかなりポジティブな感情に変化したとおっしゃっていただき,これだけでもセミナーを開催した甲斐がありましたね。社内研修での導入も積極的に考えるとおっしゃっていただき,嬉々として気分よくセミナーを修了しました。
終了後は,八重洲口の沖縄料理の居酒屋で,オリオン生ビールで乾杯です。有意義な一日でした。

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3月26日(木)は,18時30分より,大阪のハービスPLAZA5階第7会議室でセミナーを行います。皆様,ふるってご参加くださいませ。