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2015.3.20

営業マンとレジリエンスーレジリエンス・トレーニングの有効性①

先日のレジリエンス基礎セミナーには,某ビジネス書籍出版社の営業担当者の方が出席されました。アンケートを拝読すると,その営業担当者としての最大の悩みは,自分自身の売り上げ目標達成と,部下の目標達成だとのことでした。多くの営業マンも同じような悩みを抱えているようですね。
セミナーでは,レジリエンス・トレーニングを一部体験していただくため,ネガティブ感情を発生させる“思い込み”を処理するワークをしたのですが,それが好評だったようですね。目標達成を日頃から口やかましく言う上司に対する思い込みに対応したり,あるいは,目標達成に悩む部下のネガティブな反応や行動の原因となる思い込みを手なづけたりする方法が学べて,参考になったとの意見をいただきました。嬉しい意見ですね。
すべてのネガティブな感情や反応は,逆境や困難な状況に対する思い込み(perception)によって生じます。その思い込みを上手く処理すれば,ネガティブ感情や反応を解消させることができます。レジリエンス・トレーニングでは,まず,このようなネガティブ感情の解消・脱出と,ネガティブ感情を生じさせる思い込みを処理することから始まります。

2015.3.18

東京での初セミナー,終了しました

3月18日,東京で初のレジリエンス基礎セミナーを開催しました。場所はエッサム神田ホール1号館です。
アナウンス能力が足りず,当日キャンセルもあり,受講者は決して多くはありませんでしたが,ご多忙の中,ご出席いただいた皆様,本当にありがとうございました。感謝感謝でございます。
受講者が少ない分,とても凝縮したセミナーになりました。アットホームな中でワークに取り組むことができ,レジリエンスについて,かなり理解できたとの意見を多くいただきました。嬉しいですね。
さらに嬉しいことは,レジリエンス講師養成講座でともに学んだ同期の方が出席されたことですね。セミナー終了後,過分なポジティブストロークをいただき,自信が湧きました。まさにレジリエンス資源。レジリエンス・トレーニングのセミナーをしながら,受講者にレジリエンス・トレーニングをしてもらうという,ミイラ取りがミイラになったような構図が展開されていました。何はともあれ,充実感に浸っています。東京20150318

来週は,3月25日(水)に東京で,翌日26日(木)に大阪で開催します。よろしくお願いします。

2015.3.17

ヒトがヒトを殺める理由‐レジリエンスが弱まり,コントロールを失うとき

先日,福井県で痛ましくも不可解な殺人事件がありましたね。生態学者が教え子を殺めてしまうという。推定無罪が原則なので,自白した(と報じられている)とは言え,刑が確定していない段階で軽々しく件の准教授を犯人扱いしてはいけませんが,事実ならば残念でならないですね。絶滅危惧種を保護し,生物多様性を維持する研究をしていた生態学者が,よりによって最も身近な生命を奪ったのですから。

政策大学院大学の副学長で行動生態学者の長谷川真理子教授は,男性の殺人について,進化心理学的,行動生態学的にユニークな持論を展開しています。いわく,男性が他の男性を殺人する動機は,生物的な配偶者獲得競争が根底にある自己顕示欲の現れとか。そのベースには,「種の起源」で有名な,かのチャールズ・ダーウィンが唱えている「性淘汰の理論」があります。詳しく書くと長くなるので書きません。
男性が男性を殺す動機の1位は,金銭面のトラブルでも,嫉妬でもなく,第三者から見ればくだらない「自己のメンツを守る」ということ。それは配偶者獲得競争においての自己顕示欲,自己評価の表れだと長谷川真理子氏は論じています。また,男性が女性を殺す理由としては「性的嫉妬」が多く,自分が愛しているのに自分を捨ててしまった女性を殺すケースが非常に多いと言及した上で,それは,雄の雌への配偶者防衛の表れだと書いています。
男性が女性にストーカー行為をくり返したり,夫が妻にDVを行ったりするのも,生物学的な配偶者防衛行動のコントロールを逸脱したものだと長谷川氏は言っています。本能が理性をコントロールできなくなったのでしょうね。

今回の事件の動機は,皆目見当がつきませんが,冷静な判断力を失って,感情のコントロールができなかったことは容易に想像できます。レジリエンスが相当弱まっていたのでしょうね。断定はできませんが…。
今回のブログは,長々と生物の教科書のような退屈な文章を書いてしまいました。それだけ私にとって,今回の事件はショックだったのです。

2015.3.16

日本人の男気と厚切りジェイソン-レジリエンスな男 黒田博樹

カープの黒田投手が日本球界に復帰し,オープン戦でも好投して順調な仕上がりを見せていますね。3月15日のマツダスタジアムはオープン戦にもかかわらず2万人以上のファンで埋め尽くされていました。今年の広島は熱くなりますね。
黒田のカープ復帰会見で語られた内容に,アメリカのファンはかなりナーバスになっているようです。それは報道陣からメジャー人生の総括を聞かれて,「一言で言うと苦しかったですね。言葉も分からない中で、1シーズン162試合をずっと戦い抜く中で、体力的にも含めて、7年間は楽しいというよりも、苦しい思いの方が多かったんじゃないかと思います。」という発言が,どういうわけだか,「クロダはMLBでenjoyできなかった」と誤って伝えられたようですね。20億円のヤンキースの継続オファーを蹴って4億円のカープを選んでことに対して,ただでさえ不可解に思っているアメリカ人に対して,この発言は,厚切りジェイソンの決めセリフ

厚切りジェイソン

Why! Japanese people!

って思わせたんでしょうね。エンジョイできなかったのに7年間であんな好成績を残せたなんて。そんな黒田にも,アメリカ人は最大の敬意を払って,ポジティブなエールを贈ってますね。「彼はあの年齢で際立って安定していた。フィールドではすべて出し尽くしたように見えた。彼はMLBでの日々を誇りにすべきだ。人生に幸福あれ」とか,「アメリカで投げ続けてきたピッチャーが日本に行き、言葉も分からず、同僚とも会話ができないという状況を想像してみてほしい。それは厳しいよね。エンジョイしてほしい。あなたはアメリカでいいピッチャーだったのだから。」というポジティブストロークを贈っています。アメリカ人もあっぱれですね。ただ黒田をリスペクトしているからこそ,エンジョイできなかった(と誤訳された)発言は相当ショックだったんでしょう。黒田は発言で「エンジョイできなかった」とは一言もいっていないのに。日本語を英訳するのは難しいですね。
昨日の某テレビ番組を見ていると,黒田のカープ復帰を決断させたのは,カープファンや球団フロントの熱い思いをくんだとか。カープファンがカープを去っても遠くから見守っていたからこそ,言葉の壁という逆境を乗り越え,7年間メジャーの第一線で活躍できたのでしょう。それでそのファンに恩返しするため,古巣に復帰するという。まさに男ですね。男気溢れるレジリエンスの強い男。
とにかく活躍してほしいですね。年なのでケガだけには注意して。ただ,ニューヨークの大好きな私にとっては複雑な気分です。

2015.3.15

レジリエンス基礎セミナー開催しました

2015年3月13日(金),梅田北阪急ビル2階のNTTイフセミナールームにて,レジリエンス基礎セミナーを開催しました。アナウンスの期間が短かったにもかかわらず,10名の方にご来場いただき,本当に嬉しかったです。感謝感謝感謝です。

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某web制作会社の皆様が,社員研修の一環で参加され,有り難いですね。アンケートを拝読すると,私の講演は,拙い説明でしたが,「わかりやすかった」,「レジリエンスについて理解できた」の意見が多く,ほっと胸をなでおろしました。多くの方々にレジリエンスやポジティビティの意義について理解していただくことは,レジリエンス・トレーニング講師冥利につきますね。

参加者の御一人の方から,「考え方でポジティブになれることがわかって嬉しかったです。」というご意見をいただき,本当に嬉しかったですね。状況の捉え方(perception)を変えたり,思い込みを手なづければ,ネガティブ感情が抑制され,ポジティブ感情が発生することをワークを通して説明したのですが,実感されたようで,本当に嬉しいです。ありがとうございます。

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次回は,3月18日(水),18時30分より,東京の神田,エッサム神田ホール9階プレゼンルーム1で開催します。お時間のお空きの皆様,レジリエンス・トレーニングに興味をもたれる皆様,ご参加をお待ちしております。