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2015.3.12

ミドリムシで海外旅行に行く近未来

ミドリムシって知っていますか?体長約80μmの淡水性単細胞生物です。ごくふつうに水たまりなどで見られます。名前に「ムシ」とついていますが,昆虫のような節足動物ではありません。どちらかといえば,緑藻類に近い生物です。高校の生物教科書では,クロレラやアオサなどの緑藻類に分類される場合が多いです。よく「植物と動物の両方の特徴を合わせ持つ生物」と言われていますが,分類上は植物でも動物でもないですね。どちらかと言えば,クロロフィルaとbをもって光合成をしているので,植物に近い。

この生物の学名から社名がつけられた「ユーグレナ」というバイオベンチャーが大活躍してますね。ミドリムシの大量培養に成功して,極めて栄養価の高いミドリムシを含む健康食品を製作・販売し,大ヒットさせたかと思えば,いすずと技術提携して次世代バイオディーゼル燃料を開発したり,アメリカの石油大手シェブロンから技術供与を受け,航空機向けバイオ燃料の製造に着手したり,しばらく目が離せませんね。株価も相当上昇しているみたいです。

このユーグレナを率いる出雲充社長,数多くの逆境や苦難,挫折を乗り越え,ミドリムシの大量培養と製品化に成功してます。著書「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」に創業から現在に至るストーリーが書かれています。温和なお顔をされていますが,相当にレジリエンスの強い方ですね。レジリエンスの強い出雲社長が経営する「ユーグレナ」という会社は,まさしくポジティビティが高く,組織レジリエンスも強いんでしょうね。人財も豊富で,かつ人材育成も企業内でしっかりされていることと思います。一度,取材に行きたいものです。

近い将来,ミドリムシからつくられたジェット燃料で飛ぶ航空機に乗って,ふつうに海外旅行に行く日が来たとき,出雲社長のビジョンが実現したときなのかあと思います。それにしても私も言ってみたい。「ポジティビティとレジリエンスで世界を救うことに決めました。」と。

2015.3.12

今夜はかなり酔っ払いました。

今夜は相当ワインをいただきましたが、かろうじてシラフを貫きました。いきつけのワインバーです。同じワインバーで知り合った友人から,私のビジネス機会が広がるからと,その方の社長さまをご紹介いただいたのです。有り難いですね。そんな良い出来事もあれば,そのワインバーで,いつもは見かける常連の初老の男性が,しばらくの間みかけなくなると,放置せずすぐさま安否確認に入る。有り難いですね。レジリエンス資源として,社会的資源が1つ挙げられていますが,まさに人間は,いや,生命体は,決して一人では生きていけないという,ある種の真理を見出したような気がします。

2015.3.10

レジリエンスな街‐女川町

明日は,3.11。日本人としては決して忘れてはならない日ですね。震災で犠牲になられたすべての方々のご冥福をお祈りし,一日も早い完全な復興を心より祈念します。

4年前の2011年3月11日は広島にいましたが,部下の女性に文部科学省の教科書検定の意見調整のため東京出張に行ってもらっており,また,2日後に東京で開催を控えていたセミナーの準備にかかっていたので,とても他人事には感じられず,仕事も手がつかずに食い入るようにニュースを見ていました。テレビで報じられる津波被害の凄まじさを目にして,得体のしれない不安感と恐怖感を感じたのを記憶しています。遠く離れた広島の地に住む人間でも,このようなネガティブ感情を抱いたのですから,実際に震災に遭われた東北の人々の不安感・恐怖感は想像を絶するものだったでしょう。心臓がえぐられるほど胸が痛みます。

どういうわけだか復興の進行も遅れているようですね。その中でも,先日,とあるテレビのニュースで拝見しましたが,女川町の復興計画のコンセプトは素晴らしいですね。従来の「防災」という概念から,「減災」という概念を重視し,子孫が津波災害から逃れるように高台に住宅地を建設したり,市街地や密集した集落部には,避難場所や避難ビル,避難路を整備したり,市街地の孤立化防止策として内陸部に防災道路を整備したり…。災害を防止するという従来の姿勢から,災害が発生しても被害を最小限に食い止め,災害後は短期間に再起する「減災」をコンセプトにした街づくりが実行されている。2012年11月に完成した減災冷凍冷蔵倉庫も素晴らしいですね。レベル1の津波が襲来しても,津波の力を受け流して建物を支える柱や梁を守るように1階の外壁パネルが外れるように設計されており,2階の冷蔵庫の商品を守るように設計されています。

「どのような困難な状況においても,状況を把握し,反応をコントロールし,逆境や困難な状況からしなやかに再起する」街づくり。女川町は,まさにレジリエンスな街だなあと感じました。このような減災レジリエンスの概念をもとに日本中の都市計画が進めば良いですね。

明日は,黙祷を捧げ,これからも強いレジリエンスを発揮している東北の人々と東北の街並みの復興を応援し続けます。

 

2015.3.9

ポジティビティは癒しのホルモンの分泌を促す

オキシトシンというホルモンをご存知でしょうか?哺乳類の脳下垂体後葉から分泌されるホルモンで,9個のアミノ酸で構成されたペプチドホルモンです。ホルモンとしては分子量が小さいですね。私たちの体内にも流れています。

このホルモン,最近,「癒しのホルモン」とか,「抱擁ホルモン」という名で心理学や経営学の面で注目されています。クレアモント大学の神経経済学研究センターでは,194人の男子学生にオキシトシンを鼻から吸引させ,偽薬(プラセボ)対照群と金銭の授受に関する行動の比較実験をしました。金銭の授受とは,10ドルの一部または全部を見知らぬ人物とシェアするか,全くシェアしないかを選択します。実験結果は非常に興味深く,オキシトシンを吸引した男子学生は,対照群と比べて17%多い金額をシェアすると申し出ました。さらに,オキシトシンを吸引した被験者群では,見知らぬ人物に10ドル全額を譲り渡すと申し出た人の数が対照群の2倍となりました。オキシトシンを吸引したために,見知らぬ人にも最大級の信頼をおいたということが言えるでしょう。

愛情や感謝,愉快などのポジティブ感情が増すと,オキシトシンの分泌量が増えることも科学的なエビデンスがあるようです。ポジティビティが高まるとオキシトシンの分泌が増え,信頼関係が増し,創造性が高まるということでしょうか。逆にネガティブ感情が増すと,ジヒドロテストステロンというホルモンの分泌量が増え,不信感や対立関係が増します。感情のコントロールがいかに大事かわかりますね。レジリエンス・トレーニングは,まず感情を認知し,それをコントロールするところから始まりますが,神経生物学的,心理学的に理にかなっているようですね。

オキシトシンは,女性の場合は分娩時の子宮を収縮させる作用もあります。別名“陣痛促進ホルモン”です。もともとはそのような作用をもつホルモンとして発見されました。オキシトシンの語源もギリシャ語の“速やかな(oxy)”と“出産(tocos)”からきています。オキシトシンは,イノベーションを創出するだけでなく,生命誕生も促進するようです。

2015.3.9

京都の週末

週末は,先月まで住んでいた京都に赴きました。7日(土)は,高台寺,石塀小路のとあるお店で,京都の友人たちが私の起業を祝う宴を開いてくれたのでした。

高台寺 石塀小路

ワインは6本用意され,うち1本は飲みきれなかったのですが,とても美味しかったですね。素晴らしい仲間とともに飲むワインは格別に美味しいです。

よし本でのワイン

8日(日)は,朝から心地よい二日酔いに浸りつつ,昼から,気の置けない京都の友人2人と,三条河原町にあるイタリアンでランチをし,またしてもワインをたくさん飲みました。ここでも私の起業を祝福してくれて,嬉しかったですね。とても楽しかったです。

 

 

シャバリバの料理シャバリバでのワイン

素晴らしい多くの友人に囲まれ,応援いただき,本当に幸せ者です。レジリエンス資源がますます蓄積されたようです。多くの友の厚情を忘れず,自信をもって仕事に邁進します。感謝感謝感謝です。