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2015.4.19

ホッとする朝の出来事

今朝,ジョギングした後のこと。クールダウンしていると,お母さんに連れられて2歳くらいの小さな女の子が目の前を歩いてきました。私のランニングウェア姿が珍しかったのか(ごく普通のウェアなんですが??),それとも私からオキシトシン(癒しのホルモン)が分泌されていたのか,その女の子は,ストレッチしている私を興味深げに凝視しながら歩いていたのでした。お母さんから距離が離れていくのも気づかずに。トコトコと。
お母さんも途中で娘が変なおじさんに興味津々で歩みを緩めているのに気づき,私に軽く会釈して娘に早く着いてくるように促したのでした。(お母さんは,私のことを特段不審な人だとは思ってなかったことは言うまでもありません。)
女の子は,いまだ好奇心がおさまらない様子で私の方に余所見をしながらお母さんの方へ小走りに近寄ったのでした。私がほほ笑みながら手を振ってバイバイすると,女の子も笑いながら手を振って去って行きました。

子ども1

日常の何気ない出来事なんですが,ホッと癒されましたね。仕事上で辛い決断をした後だっただけに,ポジティビティも高まり,レジリエンス資源も蓄積されました。
明日からまた心が折れず頑張れそうです。

2015.4.18

己のことばかり考えるヤツは己をも滅ぼすヤツだ!

先日,商談したときのこと。個人の資産相続・運用のコンサルをされている方と,セミナーか研修かのコラボができないかお話しをしていたときの話です。
クライアントの中には,同族企業のオーナー経営者もいるとのお話しだったので,私は,事業承継時の人材育成の重要性,後継者リーダーシップ育成の研修プランなどを説明し,レジリエンス・トレーニングやレジリエンスリーダー養成研修,オーセンティック・リーダーシップ研修の有効性をとくとくと説明させていただきました。しかし,レジリエンスを強化すれば,人も組織も持続的に繁栄するといった話は心に響かなかったようですね。信じられないと。「ホンマかいな?」と懐疑的な反応でしたね。
従業員のレジリエンスを高めたって会社の収益にはつながらない,むしろ,優秀な従業員に育ってしまったら会社を辞めてしまうのでかえって損失だといった“思い込み”が頭の中にあるんだろうなあと推察しました。従業員のレジリエンスが強まり幸福度が高まれば確実に生産性が上がり,収益アップにつながると思いますが,ネガティブバイアスを持っている方に伝えるのはなかなか難しいですね。
確かに従業員のレジリエンスが強化されると,自立心・創造性が高まり,新たなフィールドに挑戦するため,退職する可能性もあるかもしれません。だからといって従業員のモチベーションを低いままにしておくのもマネジメントとしては逆効果と思いますけどね。
組織レジリエンスを高めるには,従業員のレジリエンスの強化も必要ですが,それ以上に,経営トップリーダーのオーセンティックなリーダーシップが欠かせません。オーセンティックなリーダーシップ育成プログラムも説明しましたが,その方のクライアントの経営者の方々は,組織を永続的に成長させることよりも,自身の資産相続を最優先に考える方々だそうです。自分の資産を守るためには従業員を全て解雇してもかまわない。自分の健康と自分の資産が守られれば,別の会社を興す時,従業員なんてまたすぐに雇えば良いんだから。資産が守られれば自分が経営している会社をM&Aしてもかまわないと。それはそれで1つの考え方だなあと思いつつ,自分の会社の従業員の雇用を守れず,満足度も上げず,駒や奴隷のようにしか考えられない利己的なリーダーは,決してレジリエンスは高くなく,新たに会社を興しても上手くいかないでしょうね。

ブログタイトルの言葉は,映画「七人の侍」で,志村喬さん演じる島田勘兵衛のセリフ。集落を守るために村から離れた三軒の離れ家は守れないと言われた住人が,独自に自分たちだけの家を守るため集団から離脱しようとしたときに話された名セリフです。

「離れ家は三軒,集落は二十軒。離れ家のために二十軒を犠牲にすることはできん。また,村を踏みにじられて離れ家の生きる道はない。良いか,いくさとはそういうものだ。人を守ってこそ自分を守れる。己のことばかり考える奴は己をも滅ぼす奴だ!」

七人の侍

中小企業の経営リーダーにこそ,利他心のあるリーダーシップが求められます。そんなレジリエンスの高い,オーセンティックなリーダーを育ててゆきたいと強く思います。

2015.4.16

禍福は糾える縄の如し

今日一日は,本当に禍福は糾える縄の如しで,ネガティブなこともポジティブなことも色々あった一日でした。
朝,左眼のコンタクトを付けようとすると,いきなりペキっと破損してしまい,朝一でブルーになったと思えば,午後一と夕方には,仕事でプラスになる良い出来事があり,エンド・ピーク理論というか,一日の終盤に良いことが起こるとポジティビティが高まりますね。終わりよければ全てよしっていうやつですね。
コンタクトが破損した直後,facebookの友人から四葉のクローバーの投稿写真を見せてもらったり,四葉のクローバーの形をしたお好み焼きの投稿写真を見せてもらったから幸運が舞い込んだのかもしれません。感謝感謝。
このような(感謝の)ポジティブ感情を高めると,レジリエンスも強くなります。レジリエンス・トレーニングでも感謝のポジティブ感情を高めるトレーニングを行います。
奇しくも,フランスの哲学者,アランも同じようなことを「幸福論」の中で書いています。

「『自分の上機嫌』を徹底して鍛えておけば,心は常に強くしなやかになる。」

明日は,大阪で商談があり,その後,レジリエンスが試される辛い選択をしなければならないかもしれません。今日の上機嫌をキープしつつ鍛えておき,明日の試練に備えよう。その前に,商談で良いことがありますように。

2015.4.15

広島空港の事故で思うこと-ハインリッヒの法則

昨日の西日本は夕方から天候が急に変わり,広島でも気温が急激に下がったので,体調を維持するのに難しかったです。風邪の初期状況が現れたので,早めに就寝しようと思った矢先,テレビで広島空港でのアシアナ航空機事故のニュースが報じられました。不幸中の幸いか,重症者は現れず良かったですね。

事故の原因はまだ明らかになっていませんが,急な天候の変化が影響したのか,パイロットの人為的なミスなのか,それ以外の複合的な要因なのか,早急な原因解明と空港の再開が望まれます。

ハインリッヒの法則にもとづくと,重傷者が生じるような1件の災害が発生した場合,その背景には,29件の軽傷者を伴うアクシデントが起こっており,さらには,300件のいわゆる“ヒヤリ・ハット”したが大事に至らなかったエラー(インシデント)が発生していたことになります。ですので,今回の事故は,29件の軽傷者を伴うアクシデントの1つととらえると,それ以前に,300件のインシデントが生じていたのかもしれません。また,事故の原因究明をおろそかにして,不十分な対策を講じると,1件の重大な事故が発生する可能性があるかもしれません。

ハインリッヒの法則.svg

今回の事故は,幸い軽傷者しか出なかったので,しっかり事故原因を究明して,今後の事故防止対策に生かしてほしいですね。事故をインシデントから掘り下げ,大局的客観的に分析し,起こるかもしれないであろう(でも起こってほしくない)1件の大惨事を未然に防いでほしいですね。トラブルや失敗から学んで教訓化し,システム・レジリエンスを強化してほしいです。
でないと怖くて広島空港を利用しにくい。ただでさえアクセスが悪くてイライラきて足が遠のいてるのに。

2015.4.14

レジリエンスな映画1‐セントオブウーマン/夢の香り

今日は夕方から急に気温が下がり,思い切り寒くなりました。南国生まれなので寒さにはめっぽう弱く,寒くなると気分が滅入り活動量が極端に下がってしまいます。なので,気分転換に,昔観たお気に入りの映画を観返しました。

「セントオブウーマン/夢の香り」(1992年)。アル・パチーノがアカデミーの主演男優賞を受賞した作品です。7度目のノミネートでようやく受賞した作品ですね。
ストーリーは,情報将校としては優秀だったのに口の悪さが災いして昇進できず左遷先の基地で自らの不注意な事故で失明し,以来人間嫌いになった(なのに女好き)アル・パチーノ演じる退役陸軍中佐(フランク)と,貧乏だけど頭脳明晰で誠実なエリート高校生(チャーリー)の邂逅を描いたものです。
映画の中で,2人はそれぞれ困難な局面,逆境にさらされます。フランク中佐は,失明という逆境,チャーリーは,高校内でとあるトラブルに巻き込まれます。フランクは,逆境を逆境と思っていないかのように普段は振舞っていますが,実は克服できず破局的な道を選択しようとします。かたやチャーリーは,どのように克服すべきか,もがき苦しみます。結局,それぞれが相補的・相乗的に助け合い,2人とも逆境を乗り越えて再起していくという,素晴らしいレジリエンスを発揮する映画です。やはり映画は,このようなカタルシスが感じられないと面白くないですね。
セントオブウーマン

あまり長々とストーリーを書くとネタバレになるので,これ以上は書きません。映画をまだ観ていない方は是非,観てみてください。観られた方も改めて観ていただければ。何度観ても名画は感動します。
この映画を観て,私は最初の海外旅行の地をニューヨークに決め,ホテルは贅沢にもウォルドルフ・アストリアに宿泊しました。アル・パチーノとガブリエラ・アンウォーがタンゴを踊るシーンと,ラストの全校集会は秀逸です。