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2015.3.10

レジリエンスな街‐女川町

明日は,3.11。日本人としては決して忘れてはならない日ですね。震災で犠牲になられたすべての方々のご冥福をお祈りし,一日も早い完全な復興を心より祈念します。

4年前の2011年3月11日は広島にいましたが,部下の女性に文部科学省の教科書検定の意見調整のため東京出張に行ってもらっており,また,2日後に東京で開催を控えていたセミナーの準備にかかっていたので,とても他人事には感じられず,仕事も手がつかずに食い入るようにニュースを見ていました。テレビで報じられる津波被害の凄まじさを目にして,得体のしれない不安感と恐怖感を感じたのを記憶しています。遠く離れた広島の地に住む人間でも,このようなネガティブ感情を抱いたのですから,実際に震災に遭われた東北の人々の不安感・恐怖感は想像を絶するものだったでしょう。心臓がえぐられるほど胸が痛みます。

どういうわけだか復興の進行も遅れているようですね。その中でも,先日,とあるテレビのニュースで拝見しましたが,女川町の復興計画のコンセプトは素晴らしいですね。従来の「防災」という概念から,「減災」という概念を重視し,子孫が津波災害から逃れるように高台に住宅地を建設したり,市街地や密集した集落部には,避難場所や避難ビル,避難路を整備したり,市街地の孤立化防止策として内陸部に防災道路を整備したり…。災害を防止するという従来の姿勢から,災害が発生しても被害を最小限に食い止め,災害後は短期間に再起する「減災」をコンセプトにした街づくりが実行されている。2012年11月に完成した減災冷凍冷蔵倉庫も素晴らしいですね。レベル1の津波が襲来しても,津波の力を受け流して建物を支える柱や梁を守るように1階の外壁パネルが外れるように設計されており,2階の冷蔵庫の商品を守るように設計されています。

「どのような困難な状況においても,状況を把握し,反応をコントロールし,逆境や困難な状況からしなやかに再起する」街づくり。女川町は,まさにレジリエンスな街だなあと感じました。このような減災レジリエンスの概念をもとに日本中の都市計画が進めば良いですね。

明日は,黙祷を捧げ,これからも強いレジリエンスを発揮している東北の人々と東北の街並みの復興を応援し続けます。

 

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