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2015.7.8

“幸せホルモン”セロトニンの役目‐ネガティビティとポジティビティの調整役

先日,レジリエンス講師の友人とワインを飲んでいたときのこと。

レジリエンス・トレーニングでは,ネガティブ感情を早期に解消してネガティブスパイラルから脱出することが最初のステップですが,その解消法で好ましくない方法とされているのが,アルコール,ギャンブルと言われています。

なんでアルコールはネガティブ感情の解消に好ましくないのか?むしゃくしゃしたときに気晴らしに酒を飲んだっていいんじゃないの?ぱあっと気が晴れるし…。って思っている酒飲みは多いと思います。その友人もよく質問を受けるとおっしゃってました。

アルコールもギャンブルも中毒になりやすい,依存症になりやすいからというのが理由なのですが,それだけではなく,セロトニンの分泌量が低下して,脳内のホルモンバランスが悪くなるから,結局,ネガティビティが解消されないんでしょうね。

脳内で重要な働きをしている脳内ホルモンとして,ノルアドレナリン,ドーパミン,セロトニンの3つが知られています。ノルアドレナリンはストレスを感じると多く分泌されるホルモンで,ネガティブ感情を発生させます。一方,ドーパミンは,快楽ホルモンで,過剰に分泌されると,喜びなどの快感が持続します。これら2つのホルモンに対して,セロトニンは,ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑制し,心のバランスを調整する役割を持っています。

アルコールやギャンブルは,ドーパミンの分泌を増やすので,一見,ポジティビティが高まり,ネガティブ感情の解消に有効ではないかと思わますが,ドーパミンの過剰分泌を引き起こして依存症を引き起こす原因にもなるし,ネガティブ感情が高まっているようなノルアドレナリンの分泌量が多いときにアルコールやギャンブルをすると,セロトニンのバランサーの役割をはるかに超えるドーパミンが分泌されて,ネガティビティの解消にはならないんでしょうね。セロトニンが働かない分,ネガティブ感情をかえって増幅するのではないかと思われます。

ネガティブ感情の解消法として適切といわれている,運動,呼吸,音楽,筆記などは,ドーパミンも適度に分泌量が増えるし,セロトニンも適度に作用するので,ネガティブ感情が解消されるのでしょうね。

そう考えると,セロトニンの役割は凄いなあと思いますね。清濁併せ呑んでバランスをとる憎いやつ。

アルコールやギャンブルで依存症になるメカニズムには,脳内の報酬系と呼ばれる神経系が関与します。この話は,今後のブログで書こうかなあと思います。

というわけで,酒癖の良し悪しは,セロトニンが脳内でちゃんと働いているかどうかにかかっているだろうと思います。

アルコールはネガティブ感情の解消には適切ではないですが,ポジティビティの高い状態では,ポジティブ感情を増加させる働きがあると思います。エビデンスは今のところないですが,経験上,間違いありません。

なんせ私はプロのワインホリック(ワイン中毒者)ですから…。あれっ??論理矛盾しているかな?

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