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2015.8.23

感謝の返報性?-レジリエンス研修後の予期せぬプレゼント

久々のブログ。暑いせいか,忙しいせいか,ブログ更新をおろそかにしがちなlazyな私。

先日,某市の教育委員会に招かれ,管理職研修(教頭・事務局長)でレジリエンスに関する講演をさせていただきました。招かれたというか,私のレジリエンスの先生から紹介いただき,登壇のオファーをいただいたのが現状です。

講演時間が短いにもかかわらず,先方の講演内容に関する要望は,ワークを入れてほしいとか,教職員へのレジリエンストレーニングだけでなく,子供へのレジリエンス教育に関する内容も入れてほしいなどてんこ盛りで,準備段階からレジリエンスを試されるような仕事でした。

いざ,本番の講演になると,しっかり準備していたせいか,駆け足ながらもスムーズに講演は運び,ほぼ予定していた内容は講演できました。5分ほど時間オーバーしてしまいましたが,満足はしていただけたかと感じています。
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それにしても,前職の教科書編集者時代には,学校現場の教師の方々はお客様で,当然,「先生」とお呼びしていたのですが,そのような方々から,逆に「松岡先生」と呼ばれ,最寄駅からお車で送迎されると,本当に面映ゆさを感じましたね。当然ながら,いい加減な講演はできないなあと気を引き締めて登壇しました。

講演の前半,盛り上がったときがありました。ネガティブ感情の解消法,気晴らし法の説明のときでした。

ネガティブ感情の気晴らしとしては,運動系,呼吸系,音楽系,筆記系などがありますが,おすすめできないのが,ギャンブルと酒と説明し,「アルコールは,ネガティブ感情を抱いているときに飲むと,解消するどころか増幅して逆にネガティブスパイラルに陥ります。酒が大好きで数々の酒に関する失敗を経験した私が言うのだから間違いありません。お酒は,ポジティブ感情をもっているとき,楽しいときに飲む場合は,ポジティビティを高める効果が大きいので,そういうときにいただきましょう。ネガティブ感情を抱いているときは,お酒に逃げず,別の効果的な方法で解消しましょう。」と話すと,受けが良かったです。講演に招かれた某市は酒造りが盛んな土地柄だったからでしょうか?

酒が好きだという発言が暗示になったのか,前提が込められていたのか,それとも講演の内容に対する感謝の返報性か,会場を後にする際,地元の高品質な地酒をお土産にいただきました。いやあ~本当に感謝感謝感謝でございます。

お土産をいただいたとき,教育委員会の指導主事の先生から,「松岡先生のお好きなものでございます。ネガティブスパイラルに陥らないようにいただいてください。」と話されました。私は,「ポジティビティ溢れるときに楽しくいただきます。」と返答しました。楽しい会話のやりとり。充実した有意義な時間を過ごすことができました。
お土産お酒

2015.8.10

援助希求力の重要性-メンターの援助は甘受しなければ…

子どものころから,頼まれたら断れず,安請け合いして失敗したことがよくあります。社会人になっても困った人から助けを求められると,つい無理して何とかしようと援助してしまう。損なのか得なのか…?

そういった性格は,自分のキャラクターストレングス(人格の強み)の一つで,けっこう誇らしく思っていたのですが,逆の立場になると,人に援助を求めるのは非常に苦手で,軽々に人に助けを求めない損な性格なんですね。親(特に父親)の影響なのか,学生時代に培った癖なのか,潔く他人に助けを求めない。私は,極めて援助希求性の低い性格なのです。

レジリエンス資源の1つに社会的支援があります。何かしら困難な局面や逆境・試練にさらされたとき,社会的支援(サポーター)が身近にいてサポートしてくれると,レジリエンスは強化され,逆境も乗り越えられます。援助希求力の弱い人は,せっかく社会的支援を得ていてもサポートを求めることが難しく,結果,レジリエンスが弱まり,逆境を乗り越えられなくなります。

援助希求性が弱いという性格は,レジリエンスを強化する上で修正すべき性格ですね。特に子供のころ,援助希求性が弱いと,困ったときに周囲に助けを求められず,援助を求めることに適応できない状況を招きます。

皆様も,困った局面に達すると,皆様をサポートする周囲の社会的サポーター,メンターにサポートをお願いし,甘受しましょう。皆様のサポーターは皆様から援助を求められるのを実は待っていらっしゃるのです。助けを求めないと,皆様のレジリエンスも弱まってきます。

以上,素直にメンターに助けを求められないレジリエンス講師からの,やや説得力に欠けるアドバイスでした。