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2020.9.21

新型コロナには心のワクチンを!

皆様、こんにちは。

レジリエンストレーナー、
ポジティブ心理学コーチ
iEP認定シニアMBAエグゼクティブコーチ®の
松岡孝敬です。

いつもブログをご愛読いただき、
誠にありがとうございます。

4連休の3日目、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

朝夕、秋の気配が感じられ
過ごしやすくなりましたね。
街には人の往来も多くなり、
経済が活性化しているようで、
徐々に日常が戻ってきつつあるようで、
嬉しいです。

さて、今日はワクチンの話。

先日、お辞めになられた総理大臣は、
COVID-19のワクチンについて、
「来年前半までに全国民に提供できる
数量を確保することを目指す」と
話されていました。

そして、アメリカやイギリスの
大手製薬メーカーに、
仮にワクチンが開発された場合、
イギリスの製薬メーカーからは
1億2000万人分のワクチン供給を、
アメリカの製薬メーカーからは
6000万人分の供給を受けることで
合意に達したそうです。

これって、つまり、
イギリスとアメリカの製薬メーカーに
ワクチン供給分のお金をお支払うということで、
なんと太っ腹な政権なんだろうなあと
感じてしまいます。

メディアが煽るのでそうなるのかもしれませんが、
日本には、ワクチン神話のようなものがあるようで、
COVID-19のような病原性ウイルスの予防には、
ワクチンはかなり効果があるように
信じられているようですが、
専門家の間でも、
COVID-19のワクチンの効果は、
肯定的に見て50%と言われており、
ウイルスの型が変わると、
ワクチンが全く効かない可能性もあります。

インフルエンザワクチンがまさにそうですね。
インフルエンザウイルスやCOVID-19のような
RNAウイルスは変異のスピードがとても速く、
(COVID-19は2週間に1回のペースで、
新たなタイプのウイルスが出現します)
ワクチン開発とウイルスの変異との
イタチごっこになります。

ですので、毎年、冬が来る前に
予防のため打つインフルエンザワクチンは、
その年、流行になりそうな型を予想し、
それに合うワクチンを病院で打つことになります。
当たれば50%以上の確率で効果を示し、
外れれば、残念賞ということです。

これは私見なのですが、
インフルエンザウイルスやCOVID-19のような
RNAウイルスに効果を示すワクチンに
過剰に期待を示すのは、非現実的な楽観主義と
思います。
なぜならワクチン開発をはるかに超える
速いスピードで変異するからです。

天然痘ウイルスやポリオウイルスのような、
致死率が高いか、身体に重篤な機能障害を
起こす病原性ウイルスのワクチンは別です。
ワクチンを打たなければ、
死に至る危険が高いからです。

天然痘やポリオなどの一類、二類感染症には、
ワクチンは予防のための特効薬として
期待を込めるべきものですが、
COVID-19のように致死率の低い
感染症を、エボラやコレラやペスト、
あるいはポリオやSARSやMERSのような、
死に至る恐怖の感染症扱いにして、
ワクチンに過剰に期待するのは、
どうなの??って思ってしまいます。

前の総理大臣のCOVID-19対策を
肯定的にとらえれば、
感染予防に対する考えられる対策を講じ、
国民の生命を守り幸福な生活を保つための
オプションの1つとして、
COVID-19ワクチンの安定供給を
イギリスとアメリカの製薬メーカーに
要請したのかもしれません。

素晴らしい政治家ですよね。
全く晩節を汚さない、潔い引き際です。
モリとかカケとかのように、
レントシーキング目的の対策でないことを
祈るばかりです。

COVID-19の予防に関して言えば、
効果があるかどうか不明なワクチンに
期待するよりは、
心のワクチンを強化することに
資源をかけた方が、よほど効果が上がります。

「心のワクチン」とは、
人の心に潜在的に宿るレジリエンス(回復力)
のことです。
レジリエンスが「心のワクチン」だって!?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
これは、アメリカの心理学会の重鎮、
マーティン・セリグマン博士が
おっしゃっていることなのです。

日本政府は、COVID-19の予防のための
ワクチン開発に投資するよりも、
より予防効果の高い「心のワクチン」を強化する
優良な国内企業に投資すべきでしょう。
たとえば広島の優良企業、
「ポジ〇ィ〇テ〇」のような。

投資いただければ国民一人に「心のワクチン」を
安定供給するレジリエンス研修
すぐさま実施するのに。

どうですか?現総理、
「心のワクチン」レジリエンスの安定供給に
投資しませんか?
ねえカン総理、じゃなかった、スガ総理
(内閣No.2の副総理も間違えたのでご容赦を)

2017.2.18

ダンスを踊るように生きよう-ポジティビティ3年目を迎えて

皆様、こんにちは。

レジリエンス研修講師、ポジティブ心理学コーチ、リーダーシップ育成コンサルタント、

そして在野のアドレリアン(自称)、松岡孝敬です。

本日2月18日は、株式会社ポジティビティの創立記念日です。

今日から弊社は、おかげさまで3年目に突入しました。

1年目は暗中模索の中、何もわからず何も見えずがむしゃらに試行錯誤を繰り返し、

2年目、飛躍の年となるよう活動しましたが、なかなか爆発的な飛躍には至らず…

ただ、徐々に弊社の存在や活動が認知され、社会に貢献できる環境が醸成しつつあることを

感じています。

これも、創業から変わらず応援していただいている友人・知人の皆様の賜物です。

心より感謝申し上げます。

3年目を迎え、弊社は、新たな事業を起こしてまいりたいと考えています。

人々の幸福度の向上と組織の繁栄を支援し、社会に貢献する

という創業当初からのビジョンを実現すべく、挑戦し続けてまいります。

ブログのタイトル「ダンスを踊るように生きよう」は、

岸見一郎さんのベストセラー、『嫌われる勇気』の1節から引用しました。

「人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きる、

連続する刹那なのです。…(中略)…いずれの生も「途上」で終わったわけではない。

ダンスを踊っている「いま、ここ」が充実していれば、それでよいのです。」

個人心理学の祖、アドラーは、著書の中で、

一般的な人生の意味はない。人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ。

「今、ここ」を充実して(ダンスを踊るように)生きるには、

自らの能力(強み)を活用して、他者に貢献すること。

私は、そう考えています。

そのように生きることができれば、常に幸福でいられます。

研修やセミナーでも、このことは必ずお伝えしようと思います。

「ダンスを踊るように生きよう」というフレーズから、

昔見た大好きな映画のワンシーンを思い出しました。

アル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した、

セント・オブ・ウーマン」(夢の香り)という映画です。

事故で盲目になった女性好きの退役将校(フランク)が、NYのレインボールームで、

ふと知り合った美貌の女性(ガブリエル・アンウォー)とタンゴを踊るシーンです。

女性が、「Afraid of making a mistake.(ステップを間違えるのが怖い。)…」

とためらうと、アル・パチーノ扮するフランクは、

「No mistakes in the tango, not like life.

It’s simple. That’s what makes the tango so great.

If you make a mistake, get all tangled up, just tango on.

(タンゴに間違いはない、人生とは違って。

単純なんだ。それがタンゴの素晴らしいところだ。

間違えて、足がもつれても、ただ踊り続ければいい。)」

と諭して見事なタンゴを踊る映画史に残る有名なシーンです。

フランクは、1つ間違ったことを言っています。

人生だって、タンゴと同じように失敗したって良いんです。

「今、ここ」に集中して踊り続ければ、充実した人生を送り続ければ。

弊社ポジティビティは、3年目を迎え、これからも、ダンスを踊るように事業を続け、

有意義な価値を提供して皆様に貢献するよう邁進します。

皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。

2016.9.8

危機は素晴らしい成長の機会-逆境こそがレジリエンスを強化し、本物のリーダーシップを育む

皆様、こんにちは。

レジリエンス研修講師組織開発コンサルタント

リーダーシップ開発コンサルタントの松岡孝敬です。

先週、9月3日(土)、4日(日)の1泊2日は、

毎年恒例のアントレプレナーシップ勉強会に参加しました。

母校、名古屋商科大学ビジネススクール(NUCB)の修了生有志が集い、

母校の恩師で、現在でも東京大学学生ベンチャー起業家を育成・指導されている、

東京大学イノベーション推進本部長の教授を講師にお招きし、

2011年から開催している自主勉強会です。

2013年から、ふとしたきっかけで私が幹事をすることになり、

以来、毎回、幹事役をさせていただいています。

と言っても幹事役を苦労と感じたことは一度もなく、

いつも楽しんでさせていただいています。

幹事をすることで自分の成長が感じられるからです。

今年は、母校、名商大の名古屋丸の内に新キャンパスがオープンされたので、

記念で名古屋開催。

豊田佐吉豊田喜一郎のリーダーシップとトヨタの組織改革を深く学びました。

課題図書や課題動画を事前にチェックして、

アサイメント(課題)に対する答えを参加者でディスカッションしましたが、

今回は、ダイレクトに自分の仕事に関係する内容で、深く学ぶところが多すぎ、

大変勉強になり、有意義な勉強会でした。

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とりわけ、心に響いたのは、

「危機は素晴らしい成長の機会」という言葉

これは、課題図書の「世界でいちばん大切な会社」の中の一節を

講師の方が要約した言葉です。

我が身に起きることのうちで最も痛ましく、背筋が寒くなるほどの事態は、

成長のための素晴らしい糧にもなり得る。

リーダーシップに危機が訪れた時こそ、意識を高め、

人として、リーダーとして成長できるチャンスなのだ。

魂を鷲掴みされ、激しく振り回されるような衝撃を受けましたね。

背筋が寒くなるほどの逆境経験、そして、歯を食いしばってそれを克服する経験こそが、

レジリエンスを強化し、本物のリーダーシップを育む。

普段から企業研修の機会で受講者に教えていることなのですが、

改めてその深い意味を再認識させられた2日間でした。

私のビジョンの1つに、「ホワイト企業を10万社創る。」というものがあります。

ホワイト企業が10万社できるということは、つまり、それを率いる、

オーセンティックリーダー本物のリーダーを10万人育成するということを意味します。

それを達成することが自分のビジョンの実現なのに、すっかり忘れていたなあと、

自省の念も思い起こさせた勉強会でもありました。

10月に入って、企業研修や公開講座などで

リーダーシップを研修させていただく機会が続きます。

今回の勉強会で学んだことを最大限に生かし、

本物のリーダーを育成するお手伝いをしていきたいと思います。

勉強会2日目は、トヨタ産業技術記念館と、豊田佐吉記念館を訪れました。

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技術力と、イノベーションの歴史に圧倒されました。記念館も素晴らしい!

我が街、広島にもマツダミュージアムがありますが…。もう少し頑張ろうよ(;´Д`)

2016.3.10

なでしこ敗戦の本質‐組織レジリエンスの維持は難しい

皆様,こんにちは。

レジリエンス研修講師,ポジティブ心理学コーチの松岡孝敬です。

なでしこJAPAN,残念ながらリオ五輪出場逃してしまいましたね。本当に残念です。

宮間ファンの私は,JAPANでの彼女のプレーが見れなくなると思うと寂しさを覚えますね。

なでしこリオ五輪

 

オーストラリア戦や中国戦,韓国戦は,悲壮感が漂って昨年W杯で準優勝したチームと

同じチームかと疑うくらい,ポジティビティが感じられなかった。

幸運を引き寄せる力‐楽観性がもたらす組織レジリエンス

昨夜の北朝鮮戦をテレビで観戦していましたが,五輪を逃したチームとは

思えなかったですね。ハツラツとプレーしてた印象を受けました。

そんなに調子は悪くないと見えたのですが,ディフェンスのサイドから

中盤への横パスを狙ってインターセプトされてカウンターを狙われている当たり,

相手も相当研究していて,それへの対応が今一つ工夫が足りなかったですね。

敗因は色々メディアに書かれています。世代交代が遅かったとか,

研究しつくされていたとか,ホームで油断があったとか…。

私は,佐々木則夫監督のヒューリスティック(経験則)によって生じた

認知バイアスに基づく意思決定と、

(旧来のメンバー中心で五輪予選は行けるだろうという成功体験バイアス?)

佐々木監督にヒューリスティックを生じさせるような,若手選手のデータを

与えなかったサッカー協会のマネジメントのミス,戦略のミスと思います。

名将,佐々木則夫監督でさえも,若手選手をテストする機会が少なすぎたために

データが不足し,五輪予選を戦いきるチーム作りの意思決定を経験則に頼らざるを

得なかったのでしょう。

あるいは,本人は意識しないまでも,どうしても2011年W杯優勝や

2012年ロンドン五輪準優勝の成功体験からくるバイアスがかかり,

判断に少しエラーが生じたか,スポンサーなどの見えない重圧,

外圧(あの選手を使えば視聴率が上がるなどの)も

少なからず影響していたのかもしれません。

頂点を極めたチームだし,FIFAランキング4位なのでアジアで負けるはずがない

という周囲の期待バイアスに負けたのかもしれません。

しかし,かくも常に勝ち続けるチーム・組織を創ることが難しいことか…。

組織レジリエンスの維持の難しさ,リーダーシップの重要性,

周囲の戦略的サポートの重要性を痛感させられる出来事でした。

でも,このような事態も悲観的に捉えず,東京オリンピックで金メダルを

取る布石ができたと肯定的に受け止めたいですね。

幸い有望な若手は育ってきてますし,2014年のU-17コスタリカ大会は,

圧倒的な強さで優勝しましたからね。まるでバルサのサッカーを彷彿させるような。

さらに我々を勇気づける次のような面白いデータ・エピソードも。

ジダン率いるフランスサッカー代表は1998年の自国開催のW杯で優勝しましたが,

その4年前のアメリカW杯は,予選突破を確実視され,タレントがそろっていたにも

かかわらず,予選突破かなわず本選出場できなかったのです。

俗に言う“パリの悲劇”というやつですね。

フランス代表でさえ,W杯で初優勝する4年前は予選落ちしているのですから,

なでしこJAPANも4年後金メダルを獲れるでしょう(バイアスかかってるなあ~)。

常に勝ち続ける組織づくりは難しいですが,逆境にあっても早期に回復して

成長し続ける組織,逆境にあっても認知バイアスにかからず意思決定できる

リーダーシップを育成することは可能です。

そんな人と組織のレジリエンスの構築を支援し続けたいと思います。

2016.2.23

ハッピー大作戦!-レジリエントな異端児指導者が組織レジリエンスを創る

皆様,こんにちは。

レジリエンス研修講師,ポジティブ心理学コーチの松岡孝敬です。

昨日,2月22日,広島県中小企業家同友会の例会があり,

会員として出席させていただきました。

その会では,青山学院大学陸上部監督の原晋氏をお招きし,講演会が開かれました。

原監督の指導法は,ポジティブ心理学コーチングポジティブ組織論

コンサルティングに通じる試みがあり,とても興味深く拝聴しました。

原監督1

ご存知の方も多いですが,原氏は,今年の箱根駅伝で青山学院を一度もトップを

譲ることなく完全優勝で2連覇に導いた,今や時の人となった陸上界の異端児です。

お話を聞いていると,とてもレジリエンスの強い方だなあと感じました。

中京大学陸上部を経て地元,中国電力陸上部の1期生として入社するも,

27歳で故障し,事実上のクビを宣告され,一から関連会社の営業として

左遷同然で流され,そこで抜群の営業成績を残して、社内ベンチャー企業のメンバーに

抜擢されてそこでも結果を残すことになります。強烈なレジリエンス,負けじ魂ですね。

それで終わることなく,高校時代の後輩からの話で,低迷していた青山学院大学陸上部の

再建のため,監督就任のオファーが入ります。

一度は忘れかけていた陸上への情熱がふつふつと沸き起こり,

当初は大学の嘱託職員扱いという極めて低い条件の身分で,

家族の反対を強引に説得し,退路を断って青山学院陸上部の監督に就任します。

当然のごとく,順風満帆なチームづくりとはいかず,当初はさまざまな困難・

試練に会いますが,10年計画で戦略的にチームをつくっていき,

2015年大学駅伝2冠,箱根駅伝2連覇と輝かしい業績を立てられました。

最近,講演があると,話を聞きながら演者の“強みスポッティング”をするのが

癖になっているのですが,原氏のお話からは,「忍耐力」,「計画性」,「勇気」,

情熱」,「大局観」といった強み(キャラクターストレングス)が感じられました。

指導法もユニークで,「ハッピー大作戦」と称して,選手の幸福度(ハッピー指数)を

自己申告させて,選手のモチベーション,ポジティビティを上げたり,

「コカ・コーラ大作戦」と称して,選手の力を120%引き上げるような試みをしたりと,

まさにポジティブ心理学ベースの介入法,ポジティブ心理学コーチングと感じました。

原監督2

自らを「ファーストペンギン」に例える陸上界の異端児は,まさにポジティブ組織論

でいう,“ポジティブな逸脱”(Positive Deviance)をしている方。

そして,そんなポジティブな逸脱者は,選手の自主性を重んじ,

ポジティブな組織文化を醸成し,コカ・コーラから炭酸が一気に噴き出すごとく,

選手のパフォーマンスを一気に最高潮に高めます。

残念なのは,日本の教育界,企業文化が,こんなポジティブな逸脱者,

異端児を育成するような社会になっていないことです。

私は,微力ながら自分のコンサルティングやレジリエンストレーニングで,

そのような文化を変えていきたいと思っています。ていうか変えます。