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2015.7.17

ポジティビティがイノベーションを生む事実‐マリス博士とPCR法

今日は,台風のため室内で鬱々としているので,気分転換に,愛がイノベーションを創造するといった話を書きます。

皆さんは,最近,DNA型鑑定やゲノム解析など,遺伝子を解析する技術のことを普通に知っていらっしゃると思います。ですが,そのような個人の遺伝子を解析する技術を可能にした画期的な技術をご存知でしょうか?

その技術は,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法といいます。一般にPCR法と呼びます。

PCR法は,目的となる遺伝子を高速で大量に増幅する方法です。詳細な解説は省きますが,この方法によって,飛躍的に分子生物学の研究やバイオテクノロジーが進歩しました。

この技術を開発したのは,キャリー・マリス博士。かなり風変わりな化学者ですが,PCR法の開発の業績によって,1993年にノーベル化学賞を受賞しました。

マリス氏がPCR法の着想を思いついたのは,当時交際していた女性と夜のドライブ中だったというエピソードはあまりにも有名で,一説によれば,彼女とキスしたときにポリメラーゼを用いてDNAを短時間に大量にコピーする方法を思いついたとか。

キスからどうやってPCR法を思いつくのか? 天才の頭の中身はどうなってつくられているのかさっぱりわかりませんが,要は,ポジティビティ(特に愛)は,世界をひっくり返すイノベーションを創出するという素晴らしい例ですよね。

マリス氏,実は日本国際賞も受賞し,来日されています。そのとき,美智子皇后様(当時は皇太子妃殿下)と会話され,そのときのエピソードも素晴らしいので紹介します。

美智子妃殿下がマリス氏と同席された女性を見て,「この方がPCR法を発見されたときの女性ですか?」と尋ねられました。

マリス氏は,「いえ違います。あのときの彼女とは別れました。」と答えました。

美智子妃殿下は,すかさず,「まあ,それでしたら,あなたはもう一度ノーベル賞をおとりになれますわね。」と返答されました。なんというウィットに富んだ返し。このエピソード,都市伝説という話もありますが,私は事実と思います。

以上,愛は凄まじいイノベーションを創造するというお話でした。これであなたも愛に溺れたくなったでしょう?

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