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2020.8.24

サリーは楽観主義者

皆様、こんにちは。

レジリエンストレーナー、
ポジティブ心理学コーチ、
iEP認定シニアMBAエグゼクティブコーチ®の
松岡孝敬です。

毎日、殺人的な猛暑が続いていますが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

くれぐれも熱中症にならないように
お身体ご自愛くださいませ。

COVID-19の感染拡大第2波の勢いも、
ようやく衰え、ピークを迎えたようですね。
先日、テレビの報道番組を見ていたら、
元厚労省医務官の木村盛世さんのインタビューが
流れてて興味深かったですね。

この人のCOVID-19に対する見解は、
私とほぼ同じで、
「最終的に新型インフルエンザより致死率が低くなるであろうと
想定される感染症に対して、
社会経済活動を止める合理的な理由が見つからない。」
「新型コロナは大化け物という誤った印象を
払拭しなければならない」
といったものでした。

『新型コロナ“特別視”は無用!』(木村盛世さんの記事)

テレビは、COVID-19の恐怖を必要以上に
増大させる偏向報道ばかりだったのですが、
少し報道の潮目が変わってきたのかもしれません。

4-6月のGDP-27.8%が衝撃的だったのでしょうか?

木村盛世さんの見解については、いずれ
ブログに取り上げるとして、
今回は、サリーのお話。

といっても、「魔法使いサリー」では、
ありません(古い!)

2009年1月15日、ニューヨークのハドソン川で
奇跡の不時着氷を成功させ、乗員乗客155名の
生命を救ったサレンバーガー機長(愛称、サリー
のことです。

この奇跡のエピソードは、
クリント・イーストウッドが監督し、
トム・ハンクスがサリーを演じて
ハドソン川の奇跡」として映画化されています。

先日、BSで映画とこのエピソードの
ドキュメンタリーが放映されましたので、
改めて見ました。
何度見ても、これ以上の奇跡はないと思えるほど、
奇跡ですよね。

私はリーダーシップ研修で、この出来事を
良く取り上げますし、
ニューヨークも大好きな街ですし、
起こったときからこのエピソードには
心を打たれた記憶がありますので、
何度もこの映画を観ました。

映画は、エンターテインメントとしても面白く、
旅客機が離陸して40秒後に鳥の衝突(バードストライク)
により、2つのエンジン全てが停止し、
ハドソン川に不時着氷して155名全員が救助される
過程をできるだけ忠実に再現していますので、
リスクマネジメントのお手本としても
興味深く見ることができます。

サレンバーガー機長は、バードストライクしてから
わずか208秒で、冷静に状況を把握し、
マインドフルネスに今ここに集中して、
さまざまな可能性を考えた上で、
ラガーディア空港に引き返さず、
ティダーボロ空港に緊急着陸を選ばず、
ハドソン川への不時着氷を決断します。

レジリエンスの極めて強い人ですよね。

ドキュメンタリーを見ていると、
サレンバーガー機長は、とても興味深い
次のような言葉を話されていました。

「私はある信念を持っている。
それは、現実的な楽観主義であるべきだという事だ。」

ハドソン川の奇跡は、
サレンバーガー機長の現実的な楽観主義
(戦略的な楽観主義)から起こったのかもしれません。

戦略的な楽観主義(方略的な楽観主義)は、
過去のパフォーマンスを肯定的に認知し、
将来のパフォーマンスに対する期待が高いとらえ方です。
さまざまな局面で成功しやすいという調査結果が出ています。

日本人は、このような戦略的な楽観主義は
苦手としていて、日本人に多いパターンは、
過去のパフォーマンスを肯定的にとらえるが、
将来のパフォーマンスに対する期待が低いとらえ方です。
これは防衛的悲観主義と呼ばれます。

心理学者、ジェリー・ノレムの研究では、
防衛的悲観主義と戦略的な楽観主義とでは、
得られる成果に変わりないとの証拠が出ていますので、
防衛的悲観主義と言っても、悲観する必要はありません。

昨今の状況を翻り、
COVID-19の感染拡大を報じるメディアを考えると、
楽観的な視点を過剰に嫌い、
冷静な判断・行動をするための情報を意図的に報じず、
防衛的悲観主義にも至らない、
一般的な悲観主義(私は破滅的悲観主義と呼んでいます)
的なとらえ方を誘導する偏向報道にとても疑問に
思い、日本人をミスリードしている問題を感じています。

それは、政府、厚労省の現状分析にも原因があるように
思います。
それらが複雑に絡み合って要因となり、
4月-6月のGDP-27.8%という現状になっているのでしょう。

今の日本という国は、政府とメディアによって両エンジンが
停止した旅客機のようです。
乗客乗員の生命を守り、幸福を創出するために
冷静に軟着陸させ、エンジンを修復し、
再び飛翔させなければならないと思います。

奇跡がなかなか起こらないのは、日本に
サレンバーガー機長のようなレジエンスの高い
リーダーがいないからと常に考えています。

私たちは、レジリエンスの強い
マインドフルネスに冷静に状況判断し、
私たちを幸福に導くリーダーを
そろそろ選ばなければなりません。

そう。サリーのような。

「マハリクマハリタヤンバラヤンヤンヤン」
と呪文を唱えて全てを解決してくれるような。
(あれっ、間違えた? 楽観主義ですから、ご容赦を)

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