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2017.3.31

勇気は伝染する

皆様、こんにちは。

レジリエンス研修講師、ポジティブ心理学コーチリーダーシップ育成コンサルタント

そして自称在野のアドレリアン、松岡孝敬です。

明日から4月ですね。時が過ぎるのは早いものです。

新年度を前にして、嬉しい出来事がありました。

4月23日(日)から広島にてスタートする『心理学実践講座』、満席となりました。

受講お申し込みをいただいた皆様には、本当に深く感謝申し上げます。

講座の詳細は、下記のリンクにアクセスしてページをご覧になってください。

(ただし、恐縮ですが、お申し込みいただいても、現在はキャンセル待ちになります。

ご了承ください。)

『心理学実践講座』の案内ホームページ

広島での今回の6回シリーズの講座、実は、開催をためらっていました。

地元広島の企業研修会社の営業担当者から、

「広島では、レジリエンスの認知度は低い。企業でのレジリエンス研修のニーズは低い。」

と言われ、ポジティブ心理学ベースの研修や公開講座を行うことに、

臆病になっていたのです。

レジリエンス講師が、レジリエンスを教えることをあきらめかけていたという、

笑い話にもならない情けないお話( ´艸`)

ただ、今年1月、ビジネスパートナーとコラボで、

ポジティブ心理学ベースの公開セミナーを広島で開催させていただいた際、

受講いただいた皆様の満足度がかなり高かったことと、

科学的、心理学的にメンタルの悩みを解決したいニーズを多くいただいたことに、

とても勇気づけられ、今回の講座を開催する強烈な動機づけとなりました。

改めてビジネスパートナーの方、志をともにする仲間の、

協力・勇気づけには感謝申し上げます。

さらに、ニューヨークで活躍されているウェルビーイングのトレーナーの方とお会いし、

その方からのコメントにも勇気づけられました。

その方は、ニューヨークで本格的なポジティブ心理学を学ばれた方なのですが、

私が、広島では企業研修でレジリエンス研修が認知されない、ニーズがないと嘆くと、

「なぜですか?」と質問され、

「おそらく、業績改善、会社の経営改善に効果ないと思っているのでしょう。」

と私が返答すると、間髪入れずに、

「効果あるに決まってるじゃない!!」

これには強烈に勇気づけられました。

勇気づけのコメントをいただいたNY在住のA.Mさんに深く感謝申し上げます。

勇気は伝染する

ポジティブ心理学の源流でもある個人心理学の創始者、アドラーはこう言っています。

「勇気と協力は自分自身が勇気があり協力的な人からしか学ぶことはできない。

安易な出口を探すことなく人生の課題に直面している人、人類と共にくつろぐ人、

生きることの創造的な努力をする準備ができている人は、

他の人が勇気を表現できるようにもっともよく訓練できている。

勇気は臆病とともに伝染するものである。もしも我々が勇気を保てば、

他の人が彼(彼女)ら自身の勇気を発達させるのを援助することができる。」

まさに、ビジネスパートナーやNY在住のA.Mさんからの勇気が伝染し、

心理学実践講座』の開講を決意し、

おかげさまで多くの方にエントリーいただくことになりました。

講座では、レジリエンスはもちろんのこと、勇気勇気づけについても取り上げます。

最善を尽くして、受講される皆様に、勇気とは、勇気づけとは、

勇気を高める方法について、価値ある情報を提供し、

行動を変える有意義な時間を作りたいと思います。

勇気を伝染するには、それ自体、勇気が必要な行為になります。

受講される皆様に勇気をお伝えすることで、私自身も勇気づけられることになります。

今から、講座で受講される皆様と学びを深めることをワクワクしながら待っています。

2017.2.18

ダンスを踊るように生きよう-ポジティビティ3年目を迎えて

皆様、こんにちは。

レジリエンス研修講師、ポジティブ心理学コーチ、リーダーシップ育成コンサルタント、

そして在野のアドレリアン(自称)、松岡孝敬です。

本日2月18日は、株式会社ポジティビティの創立記念日です。

今日から弊社は、おかげさまで3年目に突入しました。

1年目は暗中模索の中、何もわからず何も見えずがむしゃらに試行錯誤を繰り返し、

2年目、飛躍の年となるよう活動しましたが、なかなか爆発的な飛躍には至らず…

ただ、徐々に弊社の存在や活動が認知され、社会に貢献できる環境が醸成しつつあることを

感じています。

これも、創業から変わらず応援していただいている友人・知人の皆様の賜物です。

心より感謝申し上げます。

3年目を迎え、弊社は、新たな事業を起こしてまいりたいと考えています。

人々の幸福度の向上と組織の繁栄を支援し、社会に貢献する

という創業当初からのビジョンを実現すべく、挑戦し続けてまいります。

ブログのタイトル「ダンスを踊るように生きよう」は、

岸見一郎さんのベストセラー、『嫌われる勇気』の1節から引用しました。

「人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きる、

連続する刹那なのです。…(中略)…いずれの生も「途上」で終わったわけではない。

ダンスを踊っている「いま、ここ」が充実していれば、それでよいのです。」

個人心理学の祖、アドラーは、著書の中で、

一般的な人生の意味はない。人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ。

「今、ここ」を充実して(ダンスを踊るように)生きるには、

自らの能力(強み)を活用して、他者に貢献すること。

私は、そう考えています。

そのように生きることができれば、常に幸福でいられます。

研修やセミナーでも、このことは必ずお伝えしようと思います。

「ダンスを踊るように生きよう」というフレーズから、

昔見た大好きな映画のワンシーンを思い出しました。

アル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した、

セント・オブ・ウーマン」(夢の香り)という映画です。

事故で盲目になった女性好きの退役将校(フランク)が、NYのレインボールームで、

ふと知り合った美貌の女性(ガブリエル・アンウォー)とタンゴを踊るシーンです。

女性が、「Afraid of making a mistake.(ステップを間違えるのが怖い。)…」

とためらうと、アル・パチーノ扮するフランクは、

「No mistakes in the tango, not like life.

It’s simple. That’s what makes the tango so great.

If you make a mistake, get all tangled up, just tango on.

(タンゴに間違いはない、人生とは違って。

単純なんだ。それがタンゴの素晴らしいところだ。

間違えて、足がもつれても、ただ踊り続ければいい。)」

と諭して見事なタンゴを踊る映画史に残る有名なシーンです。

フランクは、1つ間違ったことを言っています。

人生だって、タンゴと同じように失敗したって良いんです。

「今、ここ」に集中して踊り続ければ、充実した人生を送り続ければ。

弊社ポジティビティは、3年目を迎え、これからも、ダンスを踊るように事業を続け、

有意義な価値を提供して皆様に貢献するよう邁進します。

皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。

2017.2.13

勇気って何だろう?

皆様、こんにちは。

レジリエンス研修講師、ポジティブ心理学コーチ、リーダーシップ育成コンサルタント

の松岡孝敬です。

新年の誓いをしたにも関わらず、やはりブログの更新をおろそかにしていますね。

反省しつつも過去は振り返らず、気持ちを引き締めてブログを投稿します。

今年に入って、企業研修のオファーもいただきつつ、

ビジネスパートナーとのコラボセミナーや、

個人の方を対象にしたコーチングセッションの機会もいただき、

1月は、とても充実した新年のスタートとなりました。

個人のコーチングセッションを申し込まれた方には、

引っ込み思案でコミニュケーションが苦手なのにもかかわらず、

現状を変えようと勇気をもって申し込まれた方もいらっしゃいます。

そう、正しく勇気を振り絞って。

そこで、ふと考えます。「勇気」って何だろうって?

勇気とは、他人に嫌われても平然として唯我独尊を貫くことである。

つまり嫌われる勇気こそが勇気なのだ!!

なんてことを、かのアルフレッド・アドラー大先生は言っていません。

(ちなみに愛読いただいている読者の中には、フジテレビのドラマ

嫌われる勇気」をお好きな方も、ひょっとしたらいらっしゃるかもしれないので、

ドラマのレビューコメントは控えます。視聴率がよいレビュアーになっていると思います。

私は、第1話を観た後、二度と観るまいと思いました。)

アドラーの個人心理学では、

人は日常生活を送る上で解決すべき3つの課題(ライフタスク)があると

言われています。その3つとは、仕事友人関係(家族)です。

ライフタスクを平たく言えば、職場での人間関係、友人との人間関係、配偶者との人間関係

と言い換えることができます。

そして、アドラーの言う勇気、もしくは勇気ある行動とは、

ライフタスクを果たそう、立ち向かおうと決意している状態」を指します。

私に勇気を振り絞って個人コーチングを申し込んだ方は、

正にライフタスクに立ち向かおうと決意された方で、とても素晴らしいと思います。

翻り、自分は勇気ある行動をとっているのか、自問してみると、

結構、ライフタスクから逃げていることも一部あることに気づかされました。

先日、東京で、ポジティブ心理学をベースにしたワークショップやセミナーを

海外でも数多く開催する方とお話しする機会があり、

「日本、特に広島では、レジリエンス研修など、ポジティブ心理学ベースの

研修、コンサルティングがなかなか普及しないんですよ」

とお伝えすると、「なぜ普及しないのですか?」と逆質問され、

「おそらく、効果がない、即効性がないと思われているのでしょう」と答えたら、

間髪入れず、

絶対、効果あるに決まっているじゃない!!

強烈に勇気づけられました( ´艸`)

4月から、自分のライフタスクを果たすべく、

広島でアドラー心理学ポジティブ心理学を基にした実践的なセミナーを開催します。

皆様、近々にアナウンスいたしますので、是非、楽しみに、ご参加くださいませ。

追伸

このブログ記事を書いている途中で、アドラー心理学会が、

ドラマ「嫌われる勇気」に関して、

フジテレビに抗議しているというニュースを知りました。

当然の結末と言えば、そうでしょうね。

2017.1.9

他者に関心を持つということ-宮本輝の「長流の畔」を読んで

皆様、こんにちは。

レジリエンス研修講師、ポジティブ心理学コーチ、

自称、在野のアドレリアンの松岡孝敬です。

今日は1月9日(月)、三連休の最終日、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

今日は成人式ですね。30年以上前の鹿児島で迎えた成人式を思い出します。

私が成人だった頃から読み始めた、宮本輝著「流転の海」シリーズの最新刊、

第8部「長流の畔」を、先日、家内の実家に帰省した際、読了しました。

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タイトルにある長流は、兵庫県東部を流れる円山川を指していて、

小説のクライマックスでの重要な舞台になっています。

家内の実家の近くにも円山川が流れていて、

何か因縁めいたものを感じつつ一気に読み進めました。

「流転の海」シリーズは、宮本輝のお父さん、宮本熊市氏をモデルにした、

松阪熊吾が主人公の長編小説です。

破天荒で情に厚く豪快な、いかにも明治生まれの気骨ある男、松阪熊吾の、

戦後、50歳近くになって授かった一人息子(松阪伸仁、宮本輝がモデル)

の成長を見守りつつ、一家を支えつつ、

戦前、戦中は、事業で大成功して羽振りの良かった熊吾が、

戦後は、信じていた友人や仕事仲間に裏切られ、没落していく物語です。

現在、雑誌「新潮」に連載されている第9部「野の春」でシリーズは完結します。

大学時代からのテルニストとしては、

「流転の海」シリーズが終わるのは寂しいと思いつつ、

テルニストは誰もが知っているお父さんの哀しい最期を思うと、

早く小説は完結してほしいという気持ちがない交ぜになっています。

しかし、レジリエンスの強い男ですね~。松阪熊吾。

起業家としての才能はありながら、生来の人情の厚さから、人を信じやすく、

自分を慕う後輩や同郷人、周囲の人々には、

信じられないくらいの気配り、心配り、貢献をします。

それこそ、アドラーが警告する“自己犠牲を払う他者貢献”の典型のような…。

そして自分の可愛がった後輩から裏切られても、それを赦してしまうような寛容さもある。

宮本輝は、かつてお父さんの宮本熊市氏から、

哀しい別れというものを味わったことのない人間とは、おつきあいしたくない

ということを言われたそうです。「別れの船」という短編集で紹介してます。

若い頃、私は、この意味がよくわかりませんでした。

アドラー心理学やポジティブ心理学を学びつつある今は、

なんとなく意味がわかるような気がしてきました。

哀しい別れ」とは、対人関係を交わさなければまず起こりえない。

人は一人では絶対生きていけない。何らかの対人関係は必ず付きまとう。

哀しい別れ」とは、自己を否定せず肯定せず、ありのままに受け入れ、

かつ他者に強い関心を抱いた人だけに起こりうる感情ではないかと。

そう考えるようになりました。

この世は、別れに満ちています(by宮本輝)。私もいろいろな別れを経験してきました。

父との死別、敬愛する師との死別、予想だにしなかった親友との死別、

最愛の人との別れ、意見の相違による盟友との別れ…。

ただそのような別れも、自分を受容し、他者に関心を持たなければ、

つまり、幸福でなければ起こりえない。

哀しい別れ」を経験するということは、

その人が他者に関心を持ち、心配りできる幸福な人であることの証左だと思います。

宮本輝のお父さんは、本能的にそれを理解していたので、

あのような言葉を伝えたのでしょう。

今年は、「流転の海」第9部「野の春」の刊行を心待ちにすることにします。

かつて、大学時代に交際していた女性(そして哀しく別れた女性)から、当時、

『「流転の海」の松阪熊吾って、松岡くんに似ているね』

と言われたことがあります。

喜んでよいのか、悲しんでよいのか、そんな記憶が蘇ってきた。

まさか、それが原因で…(笑)。

2017.1.3

幸福になるためには?

皆様、明けましておめでとうございます。

レジリエンス研修講師、ポジティブ心理学コーチの松岡です。

お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?

私は、大好きなワインを楽しみながら、今年の目標などについて、

思いをめぐらせておりました。

今年の目標の1つは、ブログを豆に更新することですので、

早速、昨年10月以来のブログを投稿します。(いつまで続くか…頑張ります(;’∀’))

昨年は、自分自身が、9月末に突然体調を崩したり、

前職で仲良くしていた6歳年下の友人が、2度脳梗塞で倒れたりと、

健康でいられることの大事さ、有難さを再認識し、

支えてくれる家族への感謝の気持ちが湧きおこった一年でした。

当たり前のように健康で過ごせる日常の大事さ。

1秒後は、事態がどのように急変するかわからない。

「今、この瞬間」を大切に過ごし、集中して楽しむことがいかに大切か。

未来は、集中して過ごす充実した「今」の積み重ねでしかない。

こんな心持ちで、この一年間、一日一日を大切に過ごしていけたらと思っています。

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健康そのものでバイタリティ溢れていた友人の思いがけない病気を、

年末の忘年会で聴いたとき(幸い彼は目立った後遺症もなく、お酒は飲めるそうです)、

ふと、

「幸福ってなんだろなあ」、

「幸福になるにはどうすれば良いのだろ?」

なんてことを考えてしまいました。

ギリシャ哲学者のソクラテスから、現代のポジティブ心理学者に至るまで、

「人間の幸福」について、さまざまな定義、理論が唱えられています。

幸福の追求・探求は、哲学者・心理学者にとどまらず、

人間の普遍的・恒久的なテーマなのでしょうね。

「幸福に生きるにはどのようなことをしたら良いか」という問いについて、

最近、マイブームで、すっかり深く傾倒しているアルフレッド・アドラーは、

次のように答えています。

自分の能力を発揮できること

自分の能力が他者のためになっていること(他者貢献)

つまり、自分の能力を発揮して他者貢献する生き方こそが、

アドラーが説く「幸福」であり、「幸せな生き方」なのです。

自分の能力を発揮して他者に貢献する

今この瞬間を大切にし、他者貢献するために能力を磨き続ける

このような幸せな生き方がこれからできればよいなあと思っています。

他者貢献」する生き方は、幸せな生き方そのものですが、

自己犠牲を伴う「他者貢献」は、過度な適応行動としてアドラーも警告しています。

この点も注意しなければ( ´艸`)。

自己犠牲しない程度に「他者貢献」していこう。

今年もよろしくお願い申し上げます。