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2015.4.21

心乱れる昼下がりのひとときからのフロー体験

今日は,昨日とは一転して晩春の陽気な天気でしたが,仕事面でもプライベート面でもレジリエンスが試されるような心乱れた一日でした。特に午後は,自分でもどこからこみ上げてくるかわからない憤りとかイライラ感がおさまらず,感情のコントロールが難しい状況に陥りました。夕方になって心を落ち着かせ,今日は夕飯の当番だったと気を取り直して夕飯の支度にとりかかると,時間を忘れて夕飯作りに没頭していました。こういう時間を心理学でいう「フロー」というのでしょうか。

フローとは,『人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態』をいい,ポジティブ心理学者であるミハイ・チクセントミハイが提唱した概念です。スポーツの世界でよくゾーンに入ったとかいう現象もフローと同じだと思います。

フロー体験が成立するには3つの条件が必要になります。1つは「明確な目標」,2つ目は「挑戦と能力のバランス」,3つ目は「具体的なフィードバック」。今回の夕飯づくりは,明確に美味しい料理をつくり,前回上手くつくれなかったメニューに再挑戦するという目標がありました。また,私にとって料理は挑戦であり,適度に能力を少し超える技術を必要とするものなので,挑戦と能力のバランスもとれていました。そして,めったに料理を褒めない家内からの予想を超えた好評をもらい,具体的なフィードバックもいただきました。3つの条件がそろいましたね。まさにフロー。

フロー体験後の効果には,自己成長,モチベーションの増加,心的エネルギーの高まり,充実度・幸福度の向上などがあります。レジリエンスも当然強化されます。チクセントミハイは,フローを長く継続することが創造性を高めるとも言っていたような…。

何はともあれ,午後のあのたちの悪いネガティブ感情はどこにいったのだろう??すっかり気分がポジティブになり,良かった良かった。

2015.4.10

強みの多様性か?心の進化か?‐ポジティブな犬が吠えること

レジリエンス基礎セミナーでは,レジリエンス資源の1つである自分の「強み(強みとしての徳性)」の理解と活用をすることで,レジリエンスが強化されるトレーニングの一部を説明しています。その際,ネットから無料で受講できる強み診断ツールを紹介するのですが,過日のセミナーに受講いただいたMBAの同期の友人から,早速やってみたとの連絡をいただき,診断結果も教えてもらいました。その方の人格・性格を知っているので,おやっと思った強みが上位だったり,意外な弱みがあったりと興味深かったですね。その方の会社内でもシェアいただいたようで,本当に嬉しいです。人材育成,社員教育,新人教育に活かしていただければ良いですね。

友人の診断結果に触発されたのか,半年ぶりに私もその診断ツールに取り組んでみました。その結果は,強み1位が「向学心・学習意欲」,2位が「熱意・熱中・生命力(エネルギー)」,3位が「感謝」でした。

あれっ???

半年前は,強み1位が「ユーモアと遊び心」,2位が「向学心・学習意欲」,3位が「熱意・熱中・生命力(エネルギー)」でしたので,今回は「ユーモアと遊び心」がランクダウン(今回5位)して,「感謝」(前回7位)がランクアップしている…。
2月に起業してがむしゃらに頑張ってきたので「遊び心」が失われたのか…(泣)。逆に,レジリエンス・トレーニングを学んでポジティビティがかなり高まり,「感謝」の強みが強化されたのか…(笑)。これは心の進化か?はたまた退化か?友人からも大問題じゃないのってからかわれてしまった。

そのとき,私の心に住み着くポジティブな犬の一匹(励まし犬,別名おだて犬とも言う)がこう吠えました。

励まし犬②

「おい,レジリエンス・トレーニング講師とか,コンサルタントとか名乗って澄ました顔して日々過ごしているから遊び心をなくしつつあるんじゃないのか?お前から遊び心をなくしてどうするんだ?他人様のレジリエンスを強化する仕事は素晴らしい仕事だから「感謝」の強みを強くするのは良いことだけど,もっと自分自身で人生を楽しまないと,お前のレジリエンスが消耗するぞ。人生を遊べ!もっと楽しめ!分別臭い大人になるな!

励まし犬の吠える内容を真摯に受け止め,明日からの週末は,思い切り楽しむことにしました。何と,明日からunfortunatelyなことに,カミサンが出張で不在なので,寂しさを紛らわすためにも羽目を外して「遊び心」を強化しよう(真実一路)。強みが多様なのは良いことだしね。

しかし,友人も私も,強みのワースト3位以内に「慎み深さ・謙虚さ」が入っているのには笑った。MBAホルダーには謙虚さは不要ということなのでしょう。

2015.4.9

他者は重要‐レジリエンス資源の再認識

今日は,朝一番に歯の治療に行った後,幼馴染が経営するヘアーサロンへ散髪に行きました。1カ月でかなり伸び,一日の脱毛量も半端なく多いのですがそれ以上に発毛量も多いようで,この年なのに代謝活発で頭髪量が邪魔になるくらい多いみたいです。嬉しいような悲しいような…。
散髪中は,中学時代の思い出話をしたり,同級生の近況を話したり。散髪後は,お互い独立した仕事をもつ立場から,集客の悩みを共有し,マーケティングの話をしたりして過ごしました。そんなような時間を過ごしていると,ポジティブ心理学の大御所,クリストファー・ピーターソン博士のある言葉が浮かびました。
「Other is matter.」(他者は重要である。)
最近,色々なことがあり,レジリエンス資源が消耗していく毎日ですが,友人と話していると,消耗に歯止めがかかり,レジリエンス資源が蓄積されていくのがわかりますね。ポジティビティも高まります。友人は大事なレジリエンス資源だと改めて認識した一日でした。

2015.4.7

東京3回目のレジリエンス基礎セミナー終了しました。

東京3回目のレジリエンス基礎セミナー,無事終了しました。3月並みの寒の戻りの中,ご来場いただいた皆様,誠にありがとうございました。今回のセミナーは,受講者が少なく,レジリエンスの試される時間となりましたが,そのような中でもご多忙のところ,御来場いただいた方々には感謝感謝です。特に,レジリエンス・トレーニングを同じ時期に学んだ方が急きょ出席され,本当に嬉しかったです。
東京セミナー②20150407

今回はこじんまりとしたセミナーでしたので,参加者の方々の組織内の課題にダイレクトに対応したワークを行うことができました。MBAの講義でよく行われるケーススタディ的なワークができたように思います。課題解決のきっかけ,ヒントが得られたようで,受講いただいた方々からも好評でした。自分でも勉強になりました。
東京セミナー①20150407

セミナーの内容は喜ばれて好評なので,その点は嬉しく満足しているのですが,なかなか結果に結び付かないのがもどかしいですね。しばらくはレジリエンスの試される雌伏の時期に耐えることになりそうです。ですが,私は,心が折れずに頑張ります。レジリエンスを教える講師だからです。

2015.4.5

ストレングスカードの強み

4月4日,広島のコーチング仲間が集う勉強会にて,時間を割いていただき,ポジティブ心理学とレジリエンスのミニ講義をさせていただきました。講義という形で学んだことをアウトプットすると,自分にとっても勉強になり,今後のセミナーのリハーサルにもなりますね。熱心に講義を聞いていただいた方々,講義の機会を与えてくださった友人には本当に感謝感謝です。思いのほか,好評だったのでこちらも嬉しくなりました。
コーチング勉強会1

その講義では,レジリエンス・トレーニングの一部,「自分の強みの認識と活用」を体験していただくため,ストレングスカードを用いたワークを行いました。強みが書かれた50枚のカード(ストレングスカード)から自分の強みを選んだり,他者から自分では気付かなかった強みを指摘していただいたり,その強みをどのように仕事に生かすかをシェアしたりするワークなのですが,これがけっこう盛り上がりましたね。自分の強みを意識したり,他人から自分の強みを教えてもらったりするだけで,不思議と強さが増すような気分になりますね。それだけでポジティブ感情が高まり,レジリエンスが強くなったような気分がします。それがストレングスカードの強みなのかもしれません。
コーチング勉強会3

ストレングスカードの強みを認識したので,今後のレジリエンス・トレーニングではそれを踏まえてワークを改良しようかと思いました。収穫のあった有意義なミニ講義でした。