会社概要

2017.2.18

ダンスを踊るように生きよう-ポジティビティ3年目を迎えて

皆様、こんにちは。

レジリエンス研修講師、ポジティブ心理学コーチ、リーダーシップ育成コンサルタント、

そして在野のアドレリアン(自称)、松岡孝敬です。

本日2月18日は、株式会社ポジティビティの創立記念日です。

今日から弊社は、おかげさまで3年目に突入しました。

1年目は暗中模索の中、何もわからず何も見えずがむしゃらに試行錯誤を繰り返し、

2年目、飛躍の年となるよう活動しましたが、なかなか爆発的な飛躍には至らず…

ただ、徐々に弊社の存在や活動が認知され、社会に貢献できる環境が醸成しつつあることを

感じています。

これも、創業から変わらず応援していただいている友人・知人の皆様の賜物です。

心より感謝申し上げます。

3年目を迎え、弊社は、新たな事業を起こしてまいりたいと考えています。

人々の幸福度の向上と組織の繁栄を支援し、社会に貢献する

という創業当初からのビジョンを実現すべく、挑戦し続けてまいります。

ブログのタイトル「ダンスを踊るように生きよう」は、

岸見一郎さんのベストセラー、『嫌われる勇気』の1節から引用しました。

「人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きる、

連続する刹那なのです。…(中略)…いずれの生も「途上」で終わったわけではない。

ダンスを踊っている「いま、ここ」が充実していれば、それでよいのです。」

個人心理学の祖、アドラーは、著書の中で、

一般的な人生の意味はない。人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ。

「今、ここ」を充実して(ダンスを踊るように)生きるには、

自らの能力(強み)を活用して、他者に貢献すること。

私は、そう考えています。

そのように生きることができれば、常に幸福でいられます。

研修やセミナーでも、このことは必ずお伝えしようと思います。

「ダンスを踊るように生きよう」というフレーズから、

昔見た大好きな映画のワンシーンを思い出しました。

アル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した、

セント・オブ・ウーマン」(夢の香り)という映画です。

事故で盲目になった女性好きの退役将校(フランク)が、NYのレインボールームで、

ふと知り合った美貌の女性(ガブリエル・アンウォー)とタンゴを踊るシーンです。

女性が、「Afraid of making a mistake.(ステップを間違えるのが怖い。)…」

とためらうと、アル・パチーノ扮するフランクは、

「No mistakes in the tango, not like life.

It’s simple. That’s what makes the tango so great.

If you make a mistake, get all tangled up, just tango on.

(タンゴに間違いはない、人生とは違って。

単純なんだ。それがタンゴの素晴らしいところだ。

間違えて、足がもつれても、ただ踊り続ければいい。)」

と諭して見事なタンゴを踊る映画史に残る有名なシーンです。

フランクは、1つ間違ったことを言っています。

人生だって、タンゴと同じように失敗したって良いんです。

「今、ここ」に集中して踊り続ければ、充実した人生を送り続ければ。

弊社ポジティビティは、3年目を迎え、これからも、ダンスを踊るように事業を続け、

有意義な価値を提供して皆様に貢献するよう邁進します。

皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。

2017.1.9

他者に関心を持つということ-宮本輝の「長流の畔」を読んで

皆様、こんにちは。

レジリエンス研修講師、ポジティブ心理学コーチ、

自称、在野のアドレリアンの松岡孝敬です。

今日は1月9日(月)、三連休の最終日、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

今日は成人式ですね。30年以上前の鹿児島で迎えた成人式を思い出します。

私が成人だった頃から読み始めた、宮本輝著「流転の海」シリーズの最新刊、

第8部「長流の畔」を、先日、家内の実家に帰省した際、読了しました。

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タイトルにある長流は、兵庫県東部を流れる円山川を指していて、

小説のクライマックスでの重要な舞台になっています。

家内の実家の近くにも円山川が流れていて、

何か因縁めいたものを感じつつ一気に読み進めました。

「流転の海」シリーズは、宮本輝のお父さん、宮本熊市氏をモデルにした、

松阪熊吾が主人公の長編小説です。

破天荒で情に厚く豪快な、いかにも明治生まれの気骨ある男、松阪熊吾の、

戦後、50歳近くになって授かった一人息子(松阪伸仁、宮本輝がモデル)

の成長を見守りつつ、一家を支えつつ、

戦前、戦中は、事業で大成功して羽振りの良かった熊吾が、

戦後は、信じていた友人や仕事仲間に裏切られ、没落していく物語です。

現在、雑誌「新潮」に連載されている第9部「野の春」でシリーズは完結します。

大学時代からのテルニストとしては、

「流転の海」シリーズが終わるのは寂しいと思いつつ、

テルニストは誰もが知っているお父さんの哀しい最期を思うと、

早く小説は完結してほしいという気持ちがない交ぜになっています。

しかし、レジリエンスの強い男ですね~。松阪熊吾。

起業家としての才能はありながら、生来の人情の厚さから、人を信じやすく、

自分を慕う後輩や同郷人、周囲の人々には、

信じられないくらいの気配り、心配り、貢献をします。

それこそ、アドラーが警告する“自己犠牲を払う他者貢献”の典型のような…。

そして自分の可愛がった後輩から裏切られても、それを赦してしまうような寛容さもある。

宮本輝は、かつてお父さんの宮本熊市氏から、

哀しい別れというものを味わったことのない人間とは、おつきあいしたくない

ということを言われたそうです。「別れの船」という短編集で紹介してます。

若い頃、私は、この意味がよくわかりませんでした。

アドラー心理学やポジティブ心理学を学びつつある今は、

なんとなく意味がわかるような気がしてきました。

哀しい別れ」とは、対人関係を交わさなければまず起こりえない。

人は一人では絶対生きていけない。何らかの対人関係は必ず付きまとう。

哀しい別れ」とは、自己を否定せず肯定せず、ありのままに受け入れ、

かつ他者に強い関心を抱いた人だけに起こりうる感情ではないかと。

そう考えるようになりました。

この世は、別れに満ちています(by宮本輝)。私もいろいろな別れを経験してきました。

父との死別、敬愛する師との死別、予想だにしなかった親友との死別、

最愛の人との別れ、意見の相違による盟友との別れ…。

ただそのような別れも、自分を受容し、他者に関心を持たなければ、

つまり、幸福でなければ起こりえない。

哀しい別れ」を経験するということは、

その人が他者に関心を持ち、心配りできる幸福な人であることの証左だと思います。

宮本輝のお父さんは、本能的にそれを理解していたので、

あのような言葉を伝えたのでしょう。

今年は、「流転の海」第9部「野の春」の刊行を心待ちにすることにします。

かつて、大学時代に交際していた女性(そして哀しく別れた女性)から、当時、

『「流転の海」の松阪熊吾って、松岡くんに似ているね』

と言われたことがあります。

喜んでよいのか、悲しんでよいのか、そんな記憶が蘇ってきた。

まさか、それが原因で…(笑)。

2017.1.3

幸福になるためには?

皆様、明けましておめでとうございます。

レジリエンス研修講師、ポジティブ心理学コーチの松岡です。

お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?

私は、大好きなワインを楽しみながら、今年の目標などについて、

思いをめぐらせておりました。

今年の目標の1つは、ブログを豆に更新することですので、

早速、昨年10月以来のブログを投稿します。(いつまで続くか…頑張ります(;’∀’))

昨年は、自分自身が、9月末に突然体調を崩したり、

前職で仲良くしていた6歳年下の友人が、2度脳梗塞で倒れたりと、

健康でいられることの大事さ、有難さを再認識し、

支えてくれる家族への感謝の気持ちが湧きおこった一年でした。

当たり前のように健康で過ごせる日常の大事さ。

1秒後は、事態がどのように急変するかわからない。

「今、この瞬間」を大切に過ごし、集中して楽しむことがいかに大切か。

未来は、集中して過ごす充実した「今」の積み重ねでしかない。

こんな心持ちで、この一年間、一日一日を大切に過ごしていけたらと思っています。

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健康そのものでバイタリティ溢れていた友人の思いがけない病気を、

年末の忘年会で聴いたとき(幸い彼は目立った後遺症もなく、お酒は飲めるそうです)、

ふと、

「幸福ってなんだろなあ」、

「幸福になるにはどうすれば良いのだろ?」

なんてことを考えてしまいました。

ギリシャ哲学者のソクラテスから、現代のポジティブ心理学者に至るまで、

「人間の幸福」について、さまざまな定義、理論が唱えられています。

幸福の追求・探求は、哲学者・心理学者にとどまらず、

人間の普遍的・恒久的なテーマなのでしょうね。

「幸福に生きるにはどのようなことをしたら良いか」という問いについて、

最近、マイブームで、すっかり深く傾倒しているアルフレッド・アドラーは、

次のように答えています。

自分の能力を発揮できること

自分の能力が他者のためになっていること(他者貢献)

つまり、自分の能力を発揮して他者貢献する生き方こそが、

アドラーが説く「幸福」であり、「幸せな生き方」なのです。

自分の能力を発揮して他者に貢献する

今この瞬間を大切にし、他者貢献するために能力を磨き続ける

このような幸せな生き方がこれからできればよいなあと思っています。

他者貢献」する生き方は、幸せな生き方そのものですが、

自己犠牲を伴う「他者貢献」は、過度な適応行動としてアドラーも警告しています。

この点も注意しなければ( ´艸`)。

自己犠牲しない程度に「他者貢献」していこう。

今年もよろしくお願い申し上げます。

2016.9.8

危機は素晴らしい成長の機会-逆境こそがレジリエンスを強化し、本物のリーダーシップを育む

皆様、こんにちは。

レジリエンス研修講師組織開発コンサルタント

リーダーシップ開発コンサルタントの松岡孝敬です。

先週、9月3日(土)、4日(日)の1泊2日は、

毎年恒例のアントレプレナーシップ勉強会に参加しました。

母校、名古屋商科大学ビジネススクール(NUCB)の修了生有志が集い、

母校の恩師で、現在でも東京大学学生ベンチャー起業家を育成・指導されている、

東京大学イノベーション推進本部長の教授を講師にお招きし、

2011年から開催している自主勉強会です。

2013年から、ふとしたきっかけで私が幹事をすることになり、

以来、毎回、幹事役をさせていただいています。

と言っても幹事役を苦労と感じたことは一度もなく、

いつも楽しんでさせていただいています。

幹事をすることで自分の成長が感じられるからです。

今年は、母校、名商大の名古屋丸の内に新キャンパスがオープンされたので、

記念で名古屋開催。

豊田佐吉豊田喜一郎のリーダーシップとトヨタの組織改革を深く学びました。

課題図書や課題動画を事前にチェックして、

アサイメント(課題)に対する答えを参加者でディスカッションしましたが、

今回は、ダイレクトに自分の仕事に関係する内容で、深く学ぶところが多すぎ、

大変勉強になり、有意義な勉強会でした。

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とりわけ、心に響いたのは、

「危機は素晴らしい成長の機会」という言葉

これは、課題図書の「世界でいちばん大切な会社」の中の一節を

講師の方が要約した言葉です。

我が身に起きることのうちで最も痛ましく、背筋が寒くなるほどの事態は、

成長のための素晴らしい糧にもなり得る。

リーダーシップに危機が訪れた時こそ、意識を高め、

人として、リーダーとして成長できるチャンスなのだ。

魂を鷲掴みされ、激しく振り回されるような衝撃を受けましたね。

背筋が寒くなるほどの逆境経験、そして、歯を食いしばってそれを克服する経験こそが、

レジリエンスを強化し、本物のリーダーシップを育む。

普段から企業研修の機会で受講者に教えていることなのですが、

改めてその深い意味を再認識させられた2日間でした。

私のビジョンの1つに、「ホワイト企業を10万社創る。」というものがあります。

ホワイト企業が10万社できるということは、つまり、それを率いる、

オーセンティックリーダー本物のリーダーを10万人育成するということを意味します。

それを達成することが自分のビジョンの実現なのに、すっかり忘れていたなあと、

自省の念も思い起こさせた勉強会でもありました。

10月に入って、企業研修や公開講座などで

リーダーシップを研修させていただく機会が続きます。

今回の勉強会で学んだことを最大限に生かし、

本物のリーダーを育成するお手伝いをしていきたいと思います。

勉強会2日目は、トヨタ産業技術記念館と、豊田佐吉記念館を訪れました。

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技術力と、イノベーションの歴史に圧倒されました。記念館も素晴らしい!

我が街、広島にもマツダミュージアムがありますが…。もう少し頑張ろうよ(;´Д`)

2016.8.25

 日本のオジサンはやっぱりペシミスト(悲観主義者)?-とあるスタンディングワインバーでのレジリエンスな夜

皆様、こんにちは。

レジリエンス研修講師ポジティブ心理学コーチ松岡孝敬です。

したたか酔ってブログを書いているので乱筆乱文ご容赦を。

今日は、午後から少し難航していたコンテンツというか、

セールスコピーの執筆を終えたので、安堵し、

かつ、カミサンが仕事で急な飲み会が入ったので、この機会を天祐と思い、

ホームグラウンドのスタンディングワインバーにくりだしたのでした。

ワインのブラインドテイスティグを試されながらワインを楽しんでいると、

赤ワイン

最近、よくお店に来るらしい私よりも少し年配のオジサン2人が私を挟んで両脇に立ち、

お酒を飲みつつ、タバコを吸いつつ、会話を楽しみ始めたのでした(;’∀’)

タバコの苦手な私は、

この時点でレジリエンスの試される時間を過ごすことになったのでした( ノД`)シクシク…

そのオジサン2人の何気ない会話に考えさせられました。

オジサンA「今、カープ負けてますよ。4-0で、ジャイアンツに。」

オジサンB「三連戦じゃけえ~、2-1で負け越すことになっとるんでしょ。

マジックも点灯したけえねぇ~。」

えっ!? あれ!? まだ3回じゃん。なんで負けるなんて言うの!?

(このブログ書いてる時点で結局逆転してカープ勝っちゃいました(;’∀’))

こういう発言を聴くと、外国人はペシミスト(悲観主義者)だと思うんだろうなあ~と、

ワインを飲みながら、ペシミストの私は思ったのです(;’∀’)

ちなみにアメリカンは、こんな会話になりません。

ユニフォームが似ているシンシナティ・レッズファンのアメリカのオジサン2人の会話を

想定しましょう。

アメリカのオジサンA「おい、レッズ今、ジャイアンツ(サンフランシスコです)に

リードされてるぜ!(負けているとは絶対言わない)」

アメリカのオジサンB「まだ4-0じゃねえか!ボットがグランドスラム2本打ちゃあ

8-4で逆転じゃねえか!」

アメリカのオジサンA「そうだな、brother!ボットの満塁ホームランに乾杯!」

てな感じでしょうね。ネガティブな発言は絶対しないでしょ( ´艸`)

バスケットの神様、マイケル・ジョーダンがシカゴ・ブルズの現役時代、

マイケルジョーダン

プレーオフの決勝シリーズのとある一戦で一人で55点もとったある夜、

ブルズのチームメートで、ジョーダンと同じノースカロライナ大学出身の

控え選手がインタビューで、

「今日は、俺とマイケルでノースカロライナ大学コンビで56点挙げてやったぜ」

(その選手はその日の得点1点)。

別のノースカロライナ大学出身のブルズのチームメイトは、

「馬鹿野郎!俺とマイケルは58点も挙げたんだぞ!俺らこそMVPだ!」

(その選手はその日の得点3点)。

凄いオプティミスト(楽天主義者)でポジティブでしょ!!

私を含め、日本のオジサンには、こんなオプティミティックな発言はできないですね~。

ポジティブ心理学の論理では、オプティミスト(楽観主義者)は成功すると言われています。

今夜、スタンディングワインバーでお会いしたオジサン2人は、

ペシミスティック(悲観主義的)な

発言をしていましたが、でも成功してなさそうな雰囲気でもないし、

なにより幸福そうでした。

ということは、外国で言うペシミズム(悲観主義)は、日本のそれと違うんじゃないの?

日本は日本で独自の捉え方、独自のポジティブ心理学があっても良いのかなあ

と感じました。

そんなこんなで程よく酔った私は帰路についたのでした。

最近、ワインが弱くなって以前ほど飲めなくなったなあ~。

これはペシミストの発言なのか、それともリアリティ(現実)なのか( ノД`)シクシク…